はじめましてなの?
私は今、教室の前にいます。
東福業原園美田第一高校《ひがしふくぎょうはらぞのみただいいちこうこう》から転校してきました。
漢字だと11文字。
ひらがなだと20文字ある、長い高校。
此処は桜木学園。
名前のとおり、桜がきれいな学校。
でも、今は夏。その桜の木も緑の葉が生い茂っている。
ガラッ
緊張する・・・
「え、えっと、東福業原園美田第一高校から転校してきました。
夜桜 美彩です。」
「夜桜さん、席はー・・・・
神田さんの隣ね。」
「はっ、はい!」
うわー。なんかこの人もてそうだなー。
あの真っ黒な髪の毛に凛とした顔。
「あ、あの、夜桜美彩です、そ、そのよろしくお願いします」
あぁー、すこしおどおどしすぎたかな。
「俺は、神田優、‘優‘でいいよ。よろしく」
「あ、はい!私は。美彩でどうぞ。」
あれ・・・
どこかで聞いたことのある名前だなー・・
の前に、女子の視線痛いよー。
やっぱもてたりするのかな・・。
「夜桜さん!授業聞いてますか?」
「え?あ、はい」
うわー、転校初日から
大失敗・・恥ずかしいな。
「此処から此処まで読んでください。」
英語なら、大丈夫かな・・。
キレイな発音ですらすらと読んでく。
読み終わると、
「あ、あら、上手いわね、席についてください」
「あ、はい」
恥はかかなかったようだな。
私が英語間違えたらそれこそ恥だものね。
一昨年までアメリカにいたんだもんね。
後は何事も無く授業が終わった。
やっと、昼の時間だな。
そういえば友達まだいないな・・。
「ねえっ!美彩ちゃんだよね!」
「は、はい」
び、吃驚した・・・。
「あたし、園川綾芽、お昼、一緒に食堂いこ!」
「え、あ、あ、う、うん」
元気な子だな。
友達一人目ー・・ってとこ?
「ねぇねぇ、美彩ちゃんって、
転校そうそう神田君の隣とか
すごいよね!」
「え?神田って、、あぁ、優のこと?」
「学校のアイドル的存在で、
神田君の隣の席は、おとなしい子だけ
なんだって!」
「わ、私、人見知りなだけで、
そ、そんな、お、おとなしく、な、、ないよ?」
「う~ん、、じゃああたしのことあっちゃんって呼んで!
う~ん、美彩ちゃんのことはみっちゃん、って呼ぶ」
「あ、あ、うん」
なんか話し変わってない・・?
「てゆうか、みっちゃんのいた学校って、
名前長くない?」
「あ、よく言われるよ?」
「あ、あのー、なんだっけ、東なんちゃら第一高校だっけ」
「東福業原園美田第一高校だよ!」
「よく覚えてるね!」
そりゃあ私のいた高校だもん。
「きゃあああああああああああああ」
え、な、何?
「あ、またはじまった。」
「始まったって、なにが?」
「いつも、昼になると神田君に集まるの。
うるさくってもう。」
「優も大変だね。私、こんなブスに生まれて
よかったなー。」
「プッWWなにそれ!みっちゃんうける!」
「あっちゃん!笑いすぎだって!」
そ、そこまで私のゆうこと変だったの?
「ごめんごめん、つい、、、、
って、神田君、こっちきてるよ?」
「あ、本当だ。」
え、何?何?
優ってあっちゃん好きだったの?
「おぅ、美彩。」
え?わ、私?
「あ、優、大変だね。」
「あ、ああ。でもいつものことだから。
って俺、もう行く。」
「あ、う、うん。頑張って」
なんか女子の視線痛いよ?
何で?何で?
「みっちゃん!あんた天才!
神田君ってあんま女子と話さないんだよ!?
うわっ!女子の視線痛くない!?」
「そ、そうなの?
なんか呼び出しくらっていじめうけそう・・」
ちょ、だからあんな視線痛いわけ?
「大丈夫!あたしがいる!」
「う、うんー・・」
なんかいやな予感が・・・
「おいっ、綾芽!ちょっと来い!」
「うわっ、先公の呼びだしくらった!
ごめん、みっちゃん、先、教室行ってて!」
やっぱ当たった。
いやな予感が・・・
「う、うん」
に、逃げよう・・・
「ちょっと、あんた、」
「な、何ですか?」
「神田君と話してたでしょ?」
「え?は、はい」
「あたしらなめてんの?」
「い、いえそんなつもりは・・」
「ふざけんなよ。」
や、やばい・・・
そのまま私はその人等に一発腹んとこに
蹴りつけられた。。
「痛っ」
「何?なんか言った?」
「い、いえ・・」
「あ、あたしは、原市麗香。神田ファンクラブの
会長よ」
うわっ。くだらないクラブ。。
「え、えっと、夜桜美彩です・・」
「ふーん、あ、これから神田君と話さないでね★」
「な、何で?」
隣の席なのに話すなと・・?
「はぁ?口答え?どうなるかわかってん・・・・」
「おい。」
低くて冷たい声・・
優・・・・?
「美彩になにやってんの?」
「い、いや、私はただ、お友達になろうと・・・」
焦ってるなー・・。
「友達を蹴るのか・・」
冷たい声だけど、
私をかばってるんだよね?
「だって、この子が許せないもの。
中学のときから頑張ってきたあたしらが、
なんで転校してきたやつに負けなきゃ
ならないのよ。」
と、半泣きで叫びながら
走ってった。
優は、低いけど優しい声で、
お腹が痛くて立てない私に手を
差し伸べた。
「美彩、大丈夫か?」
心配してくれたんだ。。
「うん。大丈夫だよ!」
笑ったつもりだけど、
まだ痛いせいか顔、引きつってるかも。
「俺のせいでごめんな」
「大丈夫。でも、ありがとう。」
「あぁ。」
と言ったまま去っていった。
顔、赤かったような・・
と、教室に戻った。
「みっちゃん、遅いよ。
もう、戻ってると思ったのに」
「原市麗香って人に絡まれてた。」
「え?麗香って、会長の・・」
「う、うん」
そして、起こったことをすべて
あっちゃんに話した。
「へぇー、神田君、みっちゃんに
一目惚れ・・か」
「え?何言い出すの?あたしみたいな
ブスが、、そんなわけ・・」
おかしいよ?え?え?
こまめに動かしてた顔から
ぱっとしない赤のメガネがおちた。
「あ、めがね、めがね」
「み、、、、みっちゃん・・・」
あっちゃんふるえてる?
私はメガネをかけながら聞いた
「どうしたの?」
「みっちゃん、めがねとると
超美人じゃん!」
何を言ってるの?
この人は。
「え・・?」
一瞬、あっちゃんがにやって笑った。
「めがねもーらいっ」
「え。ちょ、返してよー。」
別にめがねがなくったって、
視力はいい。
だってダテメガネだものね、
でもめがねをとると、私、、私・・
ん?男子が私を見てコソコソ言ってる。
あ``?そこまでブスか?
と心の中でつぶやいた。
が、その後、耳に入ってきた言葉に
私は呆然とすることになる。