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再会

これは転校した幼馴染と再開し、俺が結婚するまでというありきたりな物語だ。


俺の名前は小野風季、どこにでもいるような大学生だ。

スポーツなんて滅多にしないし基本的に家に籠り、何事にもあまり関心を持つことなくただ毎日を過ごしている。

だがそんな俺にも片思いをしている幼馴染がいた。

しかしその幼馴染は小学校で転校して、その後音沙汰無しだ。

名前は立花優香、自分とは正反対で言いたいことをはっきりと言うことができる人間だ。

そして容姿端麗や才色兼備という言葉が良く似合うほど。

そのくらい俺には完璧な人間に見えているのだ。

そして俺は、優香が俺に対していつも向けてくる笑顔が眩しく見え、そこに惹かれたのだ。

そして勇気をだして思いを伝えようと決心した次の日に、優香の転校のことを聞かされた。

当時は嘘だと信じたかったが、それが現実だ。

そしてその日から告白する気持ちも無くなり、気付けば別れの日が来てしまった。

そこで優香は、「じゃあね」と。

これが空港での最後の会話だ。

なんで漫画みたいな別れを俺が経験しないといけないんだよと、今でもそう思う。

そこから時が流れ大学生の今に至る。

空いている自由な時間をアルバイトに費やして生活している。

俺は1人暮らしをしている関係上お金が無いと生活もままならないからだ。

両親は俺が中学に上がったくらいで離婚し母親側に着いて行ったが蒸発し行方不明だ。

ここまで聞いてわかる通り結構不運な人生を送っていると自負してるのだが、そんな俺にも楽しみがある。

それは夜中の街を歩くことだ。

夜風に当たりながらゆっくりと街を歩くという行動が俺の心を癒してくれる。

大学生にもなってこれが楽しみになること自体“普通”というレールを外れきっているのだろう。

そんな事をしながら毎日を生きていたのだがある日の夜、その日から俺の生活に変化が生じるのだった。

いつものように夜の街を歩いていたら前から歩いてきた女性に声をかけられた。

「ねえ、私の事覚えてない?」と。

あまりにも突然な事だったため思考はフリーズしていたのだと思う。

まず俺には交友関係が全くと言っていいほど存在せず、ましてや女性と関係がある事なんてありえない。

そんな俺に目の前の女性はこう言って来たのだから人違いなのだろうと思った。

「俺に女性の知り合いはいないと思いますよ。恐らく人違いじゃないですか?」

俺は目の前の女性にこう伝えた。

しかし目の前の女性は、

「いいえ、人違いじゃないですよ。小野風季君。

私ですよ、立花優香です。」

と。

俺はこの状況を飲み込めずにいた。

連絡先も優香がどこに行ったのかも、何一つ俺は分からなかったからだ。

それに俺も家族が離婚してから元々住んでた場所よりも遠く離れた場所に来ていたのだから。

そんな二度と会うはずも無いと思っていた女性と深夜に出会ったのだからこうなるのも無理はないだろう。

「本当に俺が知ってる優香なのか?どうしてここに?」

とりあえず1番聞きたい情報を問いかける。

それに対し優香は、

「うん、小学校の頃に転校した風季君の幼馴染だよ。私がここにいる理由は本当に偶然、たまたまだよ。」と。

こんな事が本当に起こりえるのだろうか、そもそもとして普通、一目見ただけで俺って分かるものなのか?

いや、考えるだけ無駄だろう。

優香が偶然って言ってるなら今はそれを信じるとしよう。

「それで、優香は今何をしてるんだ?」

「私が何してるかって?見ての通り散歩だよ。

最近ここにきたから街を歩き回ってるの。」

「最近ここに来たってことは家族の都合って感じか?」

「まあ、そんなとこだね。」

なるほど、結構な確率が積み重なっていることはよくわかる。

そして、そんな話をしていた時に優香からある提案をされるのだった。

「久しぶりに会ったから色々と話したくなっちゃいました。明日どこかのお店でお話しませんか?」

と...。

構想を練らずに作った作品です。

その場のノリが1番。

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