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#9「白馬の王子」

#9「白馬の王子」

しばらくたったある日。


「体制派がこんなところまで…」

家の外からで赤い光がチラチラ見えました。

バタンと部屋の扉が開きました。

「姫、これはあなたのお母様…「おこなのお母様」」からです。急いで食べて下さい」

お菓子の人が差し出したのは、りんごのお菓子でした。


一口かじると、白雪姫の頭の中の雲から光が刺したような感じがしました。

「おこなのお母様?」

白雪姫は思い出しました。小さい頃、確かに「お母様」は2人居ました。

どうして忘れていたのでしょう。そして母親が二人いたという事実。どう受け止めれば良いかわからないのです。


ただ一つ分かることはこのりんごの菓子が、懐かしい「おこなのお母様」の味である事でした。


「姫、分かりますか。ここは危険です。私と来て下さい。」

お菓子の人の着ている服の左腕の紋章は、隣国の王家のものでした。

年格好から考えると第三王子で間違いないと白雪姫はわかりました。


白い馬の後ろに載せられ、燃える森を駆け抜ける白雪姫は必死に王子にしがみつきます。

「このまま国境まで走ります。振り落とされないように気をつけて下さい。」


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