第一章【始まりと旅立ちの島】第96話 ラエル団長の帰国
1831年4月某日
秘書官ミリル ラエル団長 ボルク ソフィア
秘書官ミリル:
「では、報告をお願い致します。」
ラエル団長:
「調査結果は、ダグラス・グルジオの報告の通りです。」
「アルフ大陸の最東の岬に打ち上げられた人族、それと所持していた物品から、ドラニス帝国外の人族である事、その者は、言葉が通じず、ひん死の状態である事、持ち物の中に、ドラニス帝国領土内で製造できない物品が含まれる事などです。」
ボルク:
「アルフ帝国の東の海域には、大きな海流が存在し、我々の技術ではその先を見た者はいないと聞きます。もし仮に、アルフ大陸の東に、未開の地が存在するのであれば、調査する必要があると考えます。」
ラエル:
「あの海流には、海洋魔獣が多数生息しており、人族が船等を使ってわたる事は不可能とされてきました。しかしながら、発見された人族はひん死ながらアルフに到達したと言う事実がございます。」
秘書ミリル:
「リンデ王のご判断と、ドラニス帝国各国の意見を伺う必要があります。近いうちに帝都から召集がかかる事になるでしょう。」
ディオ・ダイアス家
騎士団団長の帰国と同時に、ダグラスからディオ宛に手紙が届いた。この手紙には魔法封じが施され、ディオ以外の人族が開封した場合、文書が全て消える様に細工されている。」
ディオ:
「これは、魔法封じだな・・・。アミス、厄介な事が起こるかもしれん。」
疾風のアグエス拠点
リオ:
「そろそろ、出国審査を受けないといけないね。」
リサ:
「え?まだ早いんじゃない?来年よ?8ヶ月もあるじゃない。」
ラオル:
「少し早いけど、審査を受けた方がいいかもだね。時間がかかるから。」
リオ:
「それでさ、初めはどの国に行く?やっぱり帝都かな。」
ラオル:
「そうだね。帝都に行って、冒険者登録して、帝都のダンジョンも行ってみたいし、小さな町や村にも行ってみたいね。」
リサ:
「帝都も良いんだけど、私はパング島に初めに行きたいわ。」
リオ:
「そうか、お母さんがそこに居てるんだよね。じゃぁ、初めはパング島にしようか。」
ラオル:
「でもあの島、入国が難しいって聞いたことがあるよ。ドラニス帝国領内だけど、自治が認められている未開の島、パング島でしょ。入国方法は聞いている?」
リサ:
「聞いていないわ。お父様は何も言わなかったわ。」
リオ:
「何とかなるよ。リンデ王の認定冒険者でもあるし、とりあえずドラニス大陸に行って、調べれば行けるんじゃないかな?」
リサ:
「そうね、そうしましょう。それに、お父様も帰ってくるかもしれないし。」
それから数日して、ラエル団長からの呼び出しがあった。召集されたのは、リオ、ラオル、リサの3人と冒険者ギルド長、ディオ・ダイアス ギルド本部長のランバルト・ロジテスである。




