【始まりの地・旅立ちの島】第8話 家族会議
ディオ:「まじか!それ、本当の話なのか?」
アミスはディオに今日の話を詳しくした。リオも補助的に説明を加えた。
ディオ:「・・・・・。
ありえないな、ありえない。いくらセンスがあったとしても、
5歳なら生活魔法が使えるくらいが限界なはずだ。
そんな話、いままで聞いたことが無い。
雷?あれに打たれて進化でもしたのか?
一般的にはC級になれるのは15歳だ。
体力や精神力でやっとそのレベルなんだ。
ましてやB級となると、20歳かそれ以上にならないと到達しない。
それも、20歳で魔法騎士団に入団し、特別な訓練を毎日行わないと
A級には到達できないんだ。」
リオ:「特別な訓練て?」
ディオ:「簡単に言うと、毎日毎日、剣の鍛錬、魔法の鍛錬で、
魔力枯渇を経験し、回復したらまた枯渇、
それを繰り返し行う鬼の様に激しい訓練だ。」
アミス:「え?それってリオが5か月間やっていた事とよく似てない?」
ディオ:「・・・・・。
それでも、大人の体と、5歳の体では・・・。」
リオ:「それとね、これは僕が感じた事なんだけど、
魔力総量って、体力、精神量、技能だけじゃないと思うんだ。
なんて言うか、枯渇して回復すると、ゲージが少しだけ
大きくなるって言うか、なんかそんな感じそれと、
使える魔法は、水、炎、風、土が使える。
土は苦手で、光は使えないけど、でも神官の判定の通り、
水属性なんだと思う。
使った時の魔力消費が一番小さいし、威力も水が一番強い。」
リオはそう話しながら思った。そっか、精神力は42歳だから魔力総量のゲージの上がり方が違うんだ。
ディオ:「リオ、話は変わるが、7歳になった春には、学校が始まる。
初等魔法学校だ。リオのレベルだと通う必要は無いがどうする?」
リオ:「できれば学校へ行きたい。」
ディオ:「なぜだ?」
リオ:「魔術書以外に知りたい事もあるのと、
同年代の友人が欲しいんだ。大人になった時、
冒険者としてやっていくなら、
そういう友人は多い方が良いとおもって。」
ディオ:「なるほど、その通りだな。でも注意してほしいんだ。
今のリオのレベルは規格外だ。
魔力の使い方や魔力総量に関する事は
絶対に悟られない様にしてほしいんだ。」
リオ:「わかった。僕もそう思う。異端者は排除されるのが常だからね」
ディオ:「・・・・お前本当に5歳か?・・・」