第一章【始まりと旅立ちの島】第84話 古代遺跡と笑い声
古代遺跡調査チームは、リオの案内により、第2の祠に到着した。No.180を目指し、暗い洞窟を進む。時折バグルバシュが道を塞ぐ為、出来るだけ戦闘は控えつつ前に進んだ。
リオ:
「ここです。この壁の向こうに古代遺跡があります。」
リオは古代遺跡の入り口から中へ入った。魔獣が数多く存在するが、リオの出番は無く、騎士団がそれを討伐し、遺跡を一望した。
ミハエル(歴史研究家)
「これは・・・概ね原型がそのまま保存されている。すばらしい。」
リオ:
「皆さん、ここから魔法探査を行ってみてください。」
調査チーム全員が探査を行った。
ゴラリア:
「何も反応が無い、どういう事だ?」
リオ:
「そうなんです。この壁をよく見てください。球体の中に遺跡があります。その球体を構成している壁は、魔法で錬成された防御壁の様な形をしています。」
ゴラリア:
「土魔法だな。でもこの規模は・・・・。」
リオ:
「そうなんです。現在の人族による魔力ではここまで大掛かりな防御壁を作る事は出来ません。そいれに、この防御壁、魔法遮断が施されています。ゆえに、外部から地中を探索しても何にも反応が無い為、いままで発見されずにいたのだと思います。」
ゴラリア:
「魔法遮断・・・1800年以上いやそれ以上の時を永遠に遮断できる魔法?そんな事が古代人族には可能だったのか?」
リオ:
「そうとしか考えられません。それと、中央にある玉座、それを取り囲むように飾られた剣。あの場所がこの球体の中心になります。」
ミハエル(歴史研究家)
「なるほど、仕掛けは無いようだ。5本の剣、同じデザインだが、どの古代の剣にもある文様が刻まれておるな。すこし文様が異なるが、基本的に同じルーン文字の装飾のようだ。」
リオはその文様をじっくりと観察した。やはりルーン文字とは古代文字の総称で、神代文字、カタカムナ文字など種類がある。その中でもこの文様は、ヲシテ文字、そこまではわかるが、文字自体の意味が解らない。
リオ:
「ミハエルさん、この粉のようなホコリとは違うこれは何でしょうか。」
ミハエル(歴史研究家)
「さて、これは魔石の粉が腐食したものだよ。魔石は石の様に見えるがそうではない。魔力を増幅したり整えたりする有機物なのじゃよ。」
リオ:
「では、この青い粉はなんでしょうか?」
ミハエル(歴史研究家)
「これは・・・たぶんラピスラズリの粉末じゃな。」
そう言って、フッと息を吹きかけ、手の平から辺りに吹き飛ばした。
ラエル団長
「ではここで二手に分かれて調査しよう。ミハエルさんは遺跡調査、護衛にミント、ダニエル、ソフィア、3人で護衛だ。残りはダンジョンの入り口を探す。」
ラエル団長
「ゴラリアさん、土系でしたよね。この辺りの堆積物を一掃していただけませんでしょうか。」
ゴラリア:
「お安い御用で・・・。(この俺を、お掃除係にするとは団長は厳しいな~。)」
ラエル団長
「下へつながる階段があるな。ゴラリアさん、お願いします。」
ゴラリア:
「・・・はいはい・・。」
リオとリサ、ラオルはその光景を見て、笑いを堪えきれなくなり、リサがクスッと声を出してしまった。
リサ:
「土魔法って・・・便利ね。」
ゴラリア:
「それを言うな!」
大きな笑いが遺跡内をこだました。




