表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/110

第一章【始まりと旅立ちの島】第79話 王の願い

リオ:

「リンデ島にダンジョンが存在します。」


ランバルト:

「なに!それは本当か!リオ!」


リオ:

「はい、ほぼ間違いなく存在します。第2の祠の奥に・・。」


ラエル:

「ランバルト本部長、すこし落ち着いてください。リオ君、第2の祠と言うと、なのバグロバジュが多く生息するあの祠の事で、間違いないですか?」


リオ:

「はい、間違いありません。その祠です。以前に探索を行った時、偶然、と言うか・・あれなんですが、転移魔法に連続で飛ばされ、地下深くの大きな空間に飛ばされました。その時に、古代遺跡を発見しました。」


ランバルト:

「古代遺跡・・・なぜその時に報告をしなかった。」


リオ:

「申し訳ございません。独占するつもりは無かったのですが、古代遺跡が発見された場合、その噂はドラニス帝国中に,あっという間に広がります。そうなれば、各国の有象無象の冒険者が、この小さな島に押し寄せる事になります。そうなった場合の宿場や食事の提供、食材、犯罪などで、街が大きく混乱する恐れがあると考えたからです。」


ラエル:

「リオ君のその判断は、正しい。もしそうなれば、30人程度の騎士団で治安を守るのは難しい。それに、地下迷宮を好む冒険者は、そのレベルも高く、現在の冒険者達の居場所がなるなる恐れもあります。」


ランバルト:

「それはそうですね。他国の冒険者レベルは、同じA級クラスでも桁が違いますから。」


リンデ王 カシュキ:

「ほ~っほっほっ これはめでたいな。そうか、この島にも古代都市があったのか。先代、いやもっと昔から、あると信じられておったが、見つからなかったのじゃよ。リオ君、ありがとう。本当にありがとう。」


ランバルト:

「では、早々に 調査団を結成し、古代都市の保存と、迷宮探索を行わねばなりませんな。」


ラエル:

「ランバルトさん、それは少し待ってください。」


ランバルト:

「それは何故ですか。ダンジョンの管理は冒険者ギルドの仕事です。その権限があるはずです。」


ラエル:

「そうなんですが、先ほどのリオ君の話です。古代都市発見の情報が冒険者ギルドを通じて各国に伝われば、この国の治安を維持できない可能性があります。冒険者ギルドはその責任を負ってくれますか?」


ランバルト:

「・・・しかし・・・。」


リンデ王 カシュキ

「ランバルト本部長、ここは少し黙認してくれぬか。リオ君の懸念した通り、またラエルの話にもあった、未来の懸念についてじゃ。わしはこう思う。その古代遺跡の探索及び調査は、騎士団が全て行う事にする。期限は1年。その期間で騎士団のレベルを確実に向上させ、その後に公開する。こういうのでどうじゃ?」


ランバルト:

「カシュキ様がそうおっしゃるのであれば・・・。」


リンデ王 カシュキ:

「それと、これは私からのお願いでもあるのじゃが、受けてもらえぬだろうか・・・。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ