第一章【始まりと旅立ちの島】第74話 光と炎
リサ:
「なんていう攻撃魔法なのよ~!「マグマドーム!」」
リサはとっさにマグマを頭上に錬成し、無数に降り注ぐ雷を防いでいた。
リサ:
「このままじゃ動けないわね。やはり直線的な攻撃では無理って事ね。だったらこうするしかないわね!「「プラズマファイル!」」」
マリア:
「ラエルの攻撃で光の玉になったリサ選手!その光の中からプラズマが飛び出します!なんていう事でしょうか!」
ゴラリア:
「無数の雷攻撃を防御しているのでしょうか!防御しつつプラズマ攻撃を放つ!リサ選手の戦闘能力は、無限なのか!」
ラエル:
「さすがとしか言いようが無いな。帰還雷撃を防ぎつつ攻撃に転じた奴は、この島でボルクしかいなかったよ。グルジオの血とは凄まじいな。」
マリア:
「ラエルは攻撃の手を止め、プラズマを剣で切り裂きます。リサのプラズマは、前後左右から複数飛来し、ラエルに襲いかかります!」
リサ:
「直線でダメなら曲線!」
マリア:
「リサが動いた!ものすごい勢いで宙を舞い、ラエルを射程内に!」
ゴラリア:
「動きが美しいですね。まるで蝶が舞うような、不規則な動きを取りつつ、踊る様に剣を振るいます!」
ラエル:
「こいつは凄いな。踊ってやがる。空中でこの剣さばき、それに威力も。あそうだ、リオ選手がやっていたあの技、ちょっと試してみるか・・。」
マリア:
「ラエル選手、リサ選手の攻撃を受けながら光の玉を放出しています!これは、もしかして!」
ゴラリア:
「青白く帯電したラエル選手、無数の移動ポイントへ瞬時に移動し、リサ選手と接近戦を開始しました!」
リサ:
「この攻撃・・・。リオはこれをやってたのね。目で追うのは無理だわ・・・。」
マリア:
「光が走るたびに、リサ選手に攻撃が入ります!一撃一撃が確実にリサ選手を捉えます!防御不能か!」
リサ:
「やばいわね、これ・・・。」
ゴラリア:
「リサ選手、攻撃を避けようとせず、剣を正面に構え、目を閉じました!」
リサ:
「目で追ってはダメ、魔力を感じるの、そう、ラエルは光、移動ポイントへ直線で動く、その動く先を予想して、剣を振るう!「「プラズマ一斬!」」 」
マリア:
「なな なんと!目にも止まらないラエルの動きを捉え、プラズマをカウンター攻撃!まともに喰らったラエルは、コロシアムの壁へ、吹き飛ばされました!」
ラエル:
「まいったな~これを見切るのか・・・。」
マリア:
「大きく崩れた壁面から、ゆっくりと立ち上がるラエル選手!見たことも無い形相で、リサに襲いかかります!」
ラエル:
「これでどうだ!」
マリア:
「ラエル選手、体中に光を放ち、水平に構えた剣をリサ選手に打ち込みます!」
ゴラリア:
「リサ選手、攻撃を剣で受け止め!いや、直撃を避けられましたが、先ほどと攻守交替!リサ選手が壁に飛ばされました!」




