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【始まりの地・旅立ちの島】第6章 5歳の誕生日 属性判定の日

アミス:「リオ、5歳の誕生日おめでとう」

ディオ:「おめでとう、リオ」

レオ:「ありがとう、お父さん お母さん」

アミス:「今日は食事の後、教会に行くのよ。あなたの属性を確認するの」

レオ:「うん、楽しみにしている」

ディオ:「何属性かな?遺伝の影響も多いと聞くから、炎かな?父さんは炎系だから。」

アミス:「さて何がでるかしら?風?炎?水だったりしてね。」

    「私が風でしょ、あなたが炎、だったら相性が良いのは水よね。」

ディオ:「それはパーティーを組むときの相性だろ。」

アミス:「あら そうだったわね。」

ディオ:「そろそろ行こうか」


教会についたディオ家族は神官にあいさつし、属性鑑定を行った。

大きめの水晶に手をかざし、魔力を手の平から水晶へ放出する事により、水晶の色が属性にあった色へと変化する。 リオはドキドキしながら手の平を水晶へ向けて、精神を集中させ、手の平から水晶へ魔力を放出した。 水晶の色は少しづつ変化し、濃い青から水色からだんだん薄く変化していった。


判定は水属性 色は薄く属性としては弱い。


アミス:「白に近いわね、風属性じゃないの?」

神官:「何とも言えないが、薄い水色だ。だから水属性で間違いない。」

ディオ:「心配するなリオ!まだ5歳、鍛錬でどうにでもなる年齢だ。」

アミス:「そうよね、そうよ。リオ」


判定の結果は、あまり芳しくない内容のようだ。

一般的に5歳になれば、属性に合った色が示される。濃い方が良いとされるが、リオは極めて薄い青・・・。生活魔法レベルの属性でしかない。冒険者として成り立つには少し無理がある。多くの家庭はこの診断結果によって将来の職種を選ぶ事になる。濃ければ冒険者、鍛錬すれば魔法騎士団など戦闘系の仕事に就く。そうでない場合、商人や料理人、鑑定士など、非戦闘の職になる事が多い。


言葉少なく帰路に就くディオ家族


ディオ:「リオ、魔力はどのくらいある?何か具現化できるか?」

リオ:「うん、できるよ」

アミス「え?」

ディオ:「やって見せてくれ」

リオ:「うん」

リオ:「僕は神官に言われた通り、水が得意なんだと思う。」


そういって、その場に直立し、手の平へ魔力を集中させ、水を具現化させた。どぼどぼと湧き出る水の量は、5歳の推定魔力では説明できない。


ディオ:「リオ、もういい。」「これだけ具現化させて、魔力枯渇は起きないのか?」

リオ:「たぶん大丈夫。まだ10%も魔力を消費していないと思う。」


ディオとアミスは言葉が出なかった。


ディオ:「あの水晶、壊れていたのか?」「とりあえず家に帰って5歳の誕生日を祝おう」

アミス:「そうね、そうしましょう」

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