表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/112

第一章【始まりと旅立ちの島】第65話 決勝戦開会

マリア:

「いよいよ決勝戦!コロシアムに、今までに増してご来場ありがとうございます。この後13:00から行われる決勝戦は、疾風のアグエス VS 光の騎士団!トトの状況は2:8と光の騎士団が優勢です。

ゴラリアさん、どう思いますか?」


ゴラリア:

「はい、ゴラリアです。本日ギルド本部長のランバルトは、急用の為、代役としてここに座らせていただいております。トトですか。圧倒的に光の騎士団が勝つと予想されている人が多いのは、解りますね。何といっても、リンデを守る騎士団の最高峰ですので、負けられない戦いです。とは言え、疾風のアグエスに期待する気持ちも解ります。13歳であの炎の騎士団を追い詰め下した実力は、拭いようのない事実です。もしかすると、なんて思いも聞こえてきそうですね。」


マリア:

「ではここで、お知らせがあります。この決勝戦の戦闘方法が、変更になります。」

ゴラリア:

「変更?ですか・・。」

マリア:

「はい、先ほど両陣営の承諾を得たと言おう事で、正式に本部へ変更の依頼がございました。」

ゴラリア:

「どの様な変更なのでしょうか?」

マリア:

「現行では、3対3の総力戦ですが、先鋒、中堅、大将と1対1で戦います。2勝先取で優勝となります。コロシアム内は震えるような歓声でいっぱいです。では、選手入場です!」


疾風のアグエス

リオ・ダイアス選手   水系

リサ・ダグラス選手   火系

ラウル・シグナリオ選手 支援系


光の騎士団

ラエル・ジャプス騎士団長 光系 

ボルク・ダグラス副団長  炎系 

ソフィア・ランドール   支援系


マリア:

「さぁ、先鋒、中堅、大将は、誰が勤め、誰と戦うのか!まだ私たちも知らされておりません。」

ゴラリア:

「リサ・ダグラス選手とポルク・ダグラス選手はダグラス家のご兄弟ですね。戦闘能力は折り紙付きって事でしょう。」


マリア:

「ダグラス兄弟対決を見られる可能性もあるって事ですよね。」


ゴラリア:

「そうですね。どの組み合わせになるか、それもまた楽しみです。」

マリア:

「ファンファーレが奏でられました! 選手入場です!」

ゴラリア:

「入場口横の特別席に選手が揃いました。」

マリア:

「今手元に、先鋒選手の組み合わせ表が届きました!読み上げます!」


疾風のアグエス 先鋒 

 ラウル・シグナリオ選手  支援系魔法士

光の騎士団 先鋒

 ソフィア・ランドール選手 支援系魔法士


マリア:

「コロシアム中央で、一礼、試合開始です!」

ゴラリア:

「支援系同氏の戦いになりましたね。」

マリア:

「そうですね。なかなか見る事の出来ない戦いです。とは言え、ラオル選手、ソフィア選手共に、攻撃系の魔法、剣術も、十分な実力を有しています。」

ゴラリア:

「それでは、試合開始!」

ソフィア :

「相手は13歳、いくら強いとは言っても、魔力総量では私が上よね。相手に攻撃させて、疲弊を誘うか、こちらから攻撃を仕掛けて、叩きのめすか・・・。焦る必要は無いわ。相手の出方を見てからでも遅くは無いわね。」


ラオル:

「リオが言ってたな。魔力総量はかなわない。でもセンスがある。それが勝機だって。」


マリア:

「おお~っと!ラオル選手、一気に攻め込みます!しかし、ソフィア選手は、距離を取り、中距離魔法攻撃を放ちます!」


ゴラリア:

「ラオル選手は本来攻撃系ではないはずなのですが、積極的ですね。それにソフィア選手、騎士団最上位パーティーの支援系魔法士、距離を取りながら余裕の攻防です。」


マリア:

「ラオル選手、ウインドステップを巧みに使い、ソフィア選手を追い詰めます、接近戦では剣が有利!ラオル選手!渾身の一撃が!」


ゴラリア:

「完全防御魔法ですね、魔法封殺。直接の打撃には効果は無いが、魔力による攻撃は完全防御できます。だからラオルは接近戦にしているんですね。」


マリア:

「と言う事は、ソフィアは、魔法封殺で守られながら、中距離攻撃を放ちつつ、接近戦を回避すれば負ける事は無いと。」


ゴラリア:

「たぶんそうでしょう。総魔力量は間違いなくソフィアが上、となれば、危険な賭けをしなくても、この戦いで勝てる。そう考えたのでしょう。」


マリア:

「さすが騎士団員ですね。これではラオルは手も足も出ない!」


ラオル :

「やはりそう来たか、リオの言っていた通りだな。魔法封殺で魔力攻撃から身を守り、直接の打撃を避け、距離を取る。これをされると僕に勝ち目はない。その打開策は・・・。」



1時間前(コロシアム控室)


リオ:

「もし僕が、敵の支援系と戦う事になれば、必ず1勝する。その時は、ラオル、負けてもいいよ。最後はリサに任せよう。でももし、僕がポルクと戦う事になれば、勝つのは難しいと思う。なのでその時はラオルに勝ってもらわないとリサまで進めないんだ。」

リサ:

「そうよ!ラオル頼んだわよ!」

ラオル:「支援系との闘いか・・・。」

リオ:

「僕の予想だけど、光の騎士団の支援系って実際の戦いではどんな戦いになる?ほぼ100%支援のみだよね。そこがポイントなのだよ。」

ラオル:

「攻撃してこないとか?」

リオ:

「そんな事は無いよ。でもそれに近いかもしれない。騎士団の最高位の支援系魔法士だよね。だったら必ず、魔法封殺を自身に纏っているはずだ。」

ラオル:

「魔法攻撃は効かない?」

 リオ:

「表面上はね。でも徐々に効き始める。だからラオルは、接近戦で直接の打撃と魔法攻撃を同時に与える事、それと、一番重要なの事は、敵の攻撃を全て回避する。これが出来れば、魔力総量の差が2倍あっても勝てるはずだよ。」

ラオル:

「すべて回避・・・直接攻撃・・・。」

 リオ:

「フィンクスさんとの訓練を思い出して。ラオルは支援系のセンス、抜群だから。」

ラオル:「わかった。やって見る。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ