第一章【始まりと旅立ちの島】第61話 準決勝後半 総力戦 へ
炎の騎士団 疾風のアグエス
炎系S:ミント・リフール 水系A:リオ・ダイアス
風系S:サルバ・ダリ 炎系A:リサ・グルジオ
支援系S:ポルク・リバーツ(負) 支援系A:ラウル・シグナリオ
炎の騎士団 ポルクは、負傷の為戦闘を離脱、2:3の戦いとなった。ミント、サルバは支援系を失う事となり、当初の計画を疾風のアグエスに横取りされた形となった。
☆光の騎士団
光系S 騎士団長ラエル・ジャプス
炎系S 副団長ボルク・ダグラス
支援系S ソフィア・ランドール
ラエル:「あの速攻を打ち返したのか。なかなかやるな。」
ボルク:「そうですね。ラウルがサルバの攻撃を見切っていた。
と言う事でしょうか。」
ラエル:「ある程度想定していた。と考えた方がよさそうだな。」
ソフィア:「ラウルは支援系+風ですね。
支援魔法の発動速度は、センスの力でしょう。
まだほかにも何か隠し持っていそうですね。」
ポルク:「そうですね。それを言うなら、リオです。
まさか王級魔法を使えるとは思いませんでした。」
ラエル:「それもあるが、お前の妹だよ。
あの速さはなんだ?それもほぼ魔力を消費していない。
ラオルの支援があってこそだろうが、
13歳であれは異常値だ。」
ポルク:「リサの剣技は、ダグラス家の伝統ではありますが、
センスは母親譲りかもしれません。」
ラエル:「母親は同じじゃないのか?」
ポルク:「腹違いです。リサの母親は、パング島生まれです。」
ラエル:「なるほど、それであの剣・・・。あまり見ない形だからな。」
ソフィア:「パング島って未開の島のですか?」
ポルク:「そうです。」
ラエル:「まぁ出生はどうでもいい。この試合、
この後どうなると予想する?」
ポルク:「2:3となり形勢は不利に見えますが、
ミントとサルバは強いです。これで互角かと・・・。」
ソフィア:「ミント、サルバ共に魔力総量は、
騎士団の中で圧倒していますからね。」
ラエル:「面白くなりそうだな。」
☆司会席
マリア:「両者陣形を取り直し、出方を伺っております。」
ランバルト:「しかし、あの速攻をよく食い止めましたね。
それにリオが王級魔法で脱出の後の展開、
リオはよく気が付きましたね。ポルクの魔法封殺。」
マリア:「普通ならば、魔法封殺は、ある程度攻撃を加えて
ダメージが入っていない事が確認できて初めて
魔法封殺かな?って思う程度ですよね。」
ランバルト:「そうです。それを一瞬の攻撃で見切り、
すぐさま物理攻撃をリサに支持する辺りは、
13歳とは思えない判断力と行動力です。」
マリア:「今後の展開がどうなるか、目が離せません!」
☆炎の騎士団 ミント サルバ
ミント:「あいつら、まだ何か隠し持っているはずだ。」
サルバ:「王級魔法プラズマでの攻撃を受ける為には
こちらもそれなりの魔力が必要になります。
気を抜くと、剣ごと持っていかれます。」
ミント:「そうだな。それゆえに、あいつらも相当の
魔力を使用する事になる。本来支援がいない
場合は、速攻で勝負するのが常套だが、
相手の魔力消費を引き出して、枯渇を狙うか。」
サルバ:「致し方ありませんね。」
☆疾風のアグエス リオ リサ ラオル
リサ:「ラオル、支援よろしく!全力で行くわ!」
リオ:「俺もだ!一気に片づける!」
ラオルは、反射反応速度、持続回復、魔法防御、身体強化をリオ、リサ、自身にもそれを施した。リサはミントに、リオはサルバに、ラオルは支援で全力サポートする。
リサは魔力を使わず、剣技のみでミントに挑む。
ミント:””早いな・・・。早いだけではない。
一撃一撃が重い。魔力を使わずに
これだけの威力が・・・、いや、
魔力が流れている・・・。
打撃の瞬間だけ・・・。
なんて攻撃だ。””
リサ:””うまいわね、さすが騎士団って所かしら。””
””受け身に徹してる?そういう事ね””
マリア:「お~っと!リサは更に速度を上げ、
ミントを追い詰めます。剣の動きが目で追えません!
1秒間に5連撃?いや7連撃でしょうか!
それを受けるミントの動きもさすが騎士団!
まだまだ負けていません!」
ランバルト:「リオ、サルバも目が離せません!リオは王級魔法を剣に纏わせたまま、持続させています!なんという魔力量でしょうか!移動速度は光を電気に変換し、瞬間移動が可能になっております。一気にたたみ掛ける!そんな気迫がここまで伝わってきます!」
マリア:「防ぎきれない!ミントは徐々にリサの攻撃を防ぎきれず、
ダメージが入っています!腕、足、肩からの傷が痛々しい!」
ランバルト:「これほど早いヒットアンドアウェイを見たことがあるでしょうか!リオは打撃を与え、瞬間に背部に回り、また打撃を与える。その繰り返しで、サルバが見る見るうちに傷だらけになっています!」
マリア:「ミントが~!魔力開放!ものすごい気迫です!
リサは後退し距離を取った!」
ランバルト:「サルバも同じく魔力開放!メラメラと沸き上がる
魔力のオーラが、ビリビリとこの場所まで伝わってきます!」
マリア:「試合開始からおおよそ20分!
最終局面を迎えようとしております!」




