第一章【始まりと旅立ちの島】第60話 上級魔法のその先
感謝祭2日目 2月15日
炎の騎士団VS疾風のアグエスは、試合開始直後にも関わらず、炎の騎士団が圧倒的な魔力攻撃で、アグエスを捉えていた。ミントVSリサ ポルクVSリオ サルバVSラオル リサはミントに押され、ラオルはサルバの攻撃をかわしつつ後退、リオはポルクの鳥籠に囚われ、炎の騎士団が圧倒的な力を見せつけている。
リオ:「これはヤバいな。やはり罠だったか・・・。」
リサ:「もう一段階、反応速度を上げないと・・・。」
ラオル:「支援を入れるスキが無い・・・。」
ポルク:「捉えたわよ。」
ミント:「さすがだな、13歳はまだ子供だ。」
サルバ:「これで2対3だ。ポルク、援護に回ってくれ。」
ミント:「一気に決めるか。」
ポルク、ミント、サルバは本来の陣形に戻り、リサ、ラオルと真正面から向き合った。
リサ:「ラオル、反応速度、もう一段階上げてくれる?」
ラオル:「わかった。リオは・・・。」
リサ:「リオなら大丈夫、何とかするわよ。」
ミント:「さぁ、どう料理するかな? おれはリサと一騎打ちだ。」
サルバ:「じゃあ、さっきと一緒だね。」
ポルク:「支援任せて。」
リオ:「このままじゃ、全滅だな・・・・。やって見るか・・・。」
リオは鳥籠の中で魔力を解放し始めた。剣に魔力を吸い込ませ、周りの空気が渦の様に吸い込まれて行く。剣の周りに靄がかかり、剣の色が半透明になった。
リオ:「「絶対零度」これを超える!」
更に魔力を流し込み、剣が見えなくなった。
リオ:「プラズマ零」
そう言って鳥籠に剣をゆっくりと差し込む。まるでバターをナイフで切り取る様に、鳥籠の網を切り取った。
リオ:「プラズマ零、雷電真空氷破!」
ポルク:「 鳥籠が破られた! 」
その瞬間、リオは電光石火の速さで、ポルク、サルバ、ミントに 真空氷破を連撃!サルバ、ミントはかろうじて剣で直撃を避けたが、半身が凍り付いた。ポルクは防御魔法の一つ、魔法封殺により、物理的ダメージだけを受けた。
ミント:「なんだと!このガキ、最上級魔法を使えるのか!」
リオ:「リサ!ポルクを!」
リサは、速攻でポルクに物理打撃を連打し、回復の間を与えない。ポルクの装備をずたずたに切り裂き、手首事、剣を切り落とした。
リサ:「どうする?まだやる?」
ポルクは、ミントに支持を仰ぎ、戦闘から離脱する事となった。バックヤードでは、ポルクの手首を再生魔法で完治させる事となった。
リサ:「これで、3対2、形勢逆転よね。」
ミントとサルバはポルクを失い、支援の無い状態での戦いに入った。
ミント:「サルバ、あのガキやばいな。王級魔法使いやがる。」
サルバ:「あぁ、予想外だった。あの小娘も、剣さばきが見えない。」
リサ:「ラオル、支援よろしく!全力で行くわ!」
リオ:「俺もだ!一気に片づける!」




