第一章【始まりと旅立ちの島】第52話 祠の奥の奥
リオはバグロバジュに空間魔法で洞窟の奥へ空間転移させられ、偶発的に更に転移してしまった。転移した場所は、大きな空洞になっており、近くに魔獣も数体居た。
リオ:「どこだ、ここは・・・・。」
光魔法で手の平に灯りを灯し、頭上に上げる。辺りを照らし驚愕した。
リオ:「広いな。魔獣、ペルビアンだ。」
ぞろぞろと近づいてくるペルビアン、その数10体以上。
リオ:「うわ!めっちゃ居てる・・・。」
後方に下がろうとしたが、壁。周りを取り囲むように体長3mはあるど大きいムカデ、ペルビアン。
リオは剣に魔力を流し、襲い掛かるペルビアンを1体づつ確実に両断していった。
リオ:「らちが開かないな」
リオは更に剣に魔力を流した。
☆彡「「絶対零度」」☆彡
周囲を完全に凍らせ、凍り付いたペルビアンを砕いていった。
リオ:「大きな空間だな・・・・。
それも誰かがくりぬいた様な半球体の中の様だ。」
リオはその半球体の空間をゆっくり探索し、中央にある大きな瓦礫に目をやった。
リオ:「なんだあれ?」
大きな岩が崩れている奥に、人工的な建造物らしい物がある。 岩を登ってみると、そこには宮殿の様な建物があった。とても古い時代の建物で、まるで遺跡のようだった。
リオ:「これは遺跡だな。古代の? あ?」
リオは宮殿に刻まれている文様を見たとき、ルーン文字を思い出した。マジックバックから古代の剣を取り出し、見比べてみると、同じような文字が刻まれている。
リオ:「ここは、古代の宮殿かなにかだな。古代文字もはっきり書いてある。」
☆洞窟内
その頃、リサとラオルは。
リサ:「遅いわね・・・迷ってるのかしら。」
ラオル:「こいつ大きいからと奥まで飛ばされたのかもしれないね」
リサ:「え~どうするのよ。」
ラオル:「探査してもリオの魔力が反応しないんだ。」
☆古代遺跡
リオは宮殿内に入り、魔獣を片っ端から片付けた。宮殿の中央部分に玉座がある。左右に剣が2本づつ、玉座の真後ろに1本。その上に古代文字が大きく刻まれている。
リオ:「そっか、昔ここは地上にあって、地殻変動か何かで沈んだんだな。その時土魔法か何かでここを守ったんだろう。でないとこの半球状にはならないはずだ。」
リオはこの遺跡を保存する為と、何が起こるか解らない遺跡を一人で探索する危険性がある為、宝箱や剣など触らぬようにした。探査を用いても、リサ、ラオルの場所がつかめない。
リオ:「バグロバジュではそれほど遠くには転移しないんだけど・・・。」
そう言いながら、元の場所まで戻ってきた。リオは、土魔法を使い、石柱を作り、そこに刻んだ
[[皇歴1829年8月10日 冒険者リオ・ダイアス ここに至る]]
リオは土魔法を使い、壁に穴を開け始めた。少しづつ奥へと穴を広げ、ようやく洞窟へたどり着いた。探査で、リサとラオルの一を把握。
リオ:「なるほど、こんな魔法があるんだな。魔力を漏らさない壁か・・・魔法遮断か。」
リオは古代遺跡の入り口を土魔法で完全に塞ぎ、番号を付け、リサとラオルの所へ急いで戻った。




