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第一章【始まりと旅立ちの島】第50話 東の森の奥 リサの戦闘能力

8月10日 朝8時


3人はリオの家で集合していた。東の森は、リオの家から中級の森に入り、山脈を迂回しながら東の森へ入る。そのまま南に下って奥へと進路をとる。

中級の森では、ファイアーベアやワイドベアと遭遇した。

3人は初級魔法のみで戦うと言う、縛りプレイを楽しんでいた。リサのファイアーソードは初級魔法とは思えないくらいの火力と連撃で、あっという間に肉片に切り裂かれていた。


 リサ:「ファイアーベアってこんな弱かったっけ?」

ラオル:「弱くは無いよ、リサが強すぎるんだよ。」

 リオ:「認定試験の時は、3体、3人で倒すのに2時間くらい

     かかって苦労したけど、今ならリサ一人で瞬殺だね」

 リサ:「楽しいわ、戦うのって。」


リサの体から炎の様なオーラがメラメラと沸き立っている。

 

 リオ:「灼熱の剣士、リサ・グルジオって感じだね」

    「じゃぁ、次はラオルの番かな?」

ラオル:「うん、頑張って見るけど・・・。」



東の森の奥へと進み、魔獣を発見した。ルブオン大土蜘蛛だ。

大きな身体から想像できないくらい、素早い動きで攻撃を回避、蜘蛛ならではの糸の攻撃は厄介で、身体にまとわりつくと、身動きが取れなくなる。周囲に張り巡らされた蜘蛛の糸を素早く移動し、毒の攻撃を仕掛けてくる。

リオとリサは、一歩引き、その戦いぶりを見ていた。

ラオルは、速度強化、持続回復、体制強化を施し、風魔法の初級、ウインドカッターで、蜘蛛の糸を切断し、動きを制限しつつ、連続攻撃を加えた。ルブオンは、大量の糸を放出、ラオルは風でその方向を変え、右へ回り込み、ウインドカッター、踏み込んで足を狙う。ルブオンの爪がラオルを捉え、血しぶきが、真っ白な蜘蛛の糸を赤く染めた。

速度強化を2重詠唱し、速度を上げ、ルブオンの右前足1本と右後ろ脚1本を切断する事に成功。持続回復により、傷は完治、ラオルは優位に立った。ルブオンは毒の霧を口から放ち、蜘蛛の糸で防御壁を作り始めた。ラオルは糸の壁を切り裂き、そこへエアーボムを数発撃ち込み、距離を取る。破壊され飛び散る毒霧と糸。風を回転させラオルの速度が更に上がる。ルブオンの周りを竜巻の様に回転しつつ、すべての足を切断し、首を落とした。


 リサ:「やったわね、ラオル。さっきの竜巻、凄かったわよ。」

ラオル:「あれは、フィンクスに教えてもらったんだ。」

 リオ:「つぎは僕ぼ番だね。」


探査しながら森の中を徘徊し、コモドドラゴン、ウルフなど小物を狩りしつつ、ほこらを目指しながら進んだ。


 リオ:「いた。アルギュロスゴーリアだ」

 リサ:「いいわね。この次は私にやらせてね。」


リオは戦闘体制を取った。以前、山脈にいた奴より少し小ぶりだが、能力はそれなりに高い魔獣だ。全身が銀色で、体毛は固く、電気による攻撃も気を付けないといけない。


☆彡「「雷電」」☆彡


リオは電気を身に纏い、稲妻の様な速さでゴーリアを捉え、2連撃。ゴーリアの体毛に阻まれ、致命傷を与える事は出来ない。魔力を剣に流し、初級魔法、ウオーターソードでは全くダメージが入らなかった。刃を氷へ 斬撃を氷と共に浴びせ、ゴーリアの顔面を捉え、左右からアイスピックを打ち込んだ。初級魔法ではあるが、それなりにダメージを与えることが出来るが、致命傷とまではいかない。


 リオ:「リサ、ラオル。初級じゃこれは倒せない。

     少し中級でもいいかな。」

 リサ:「いいわよ。ゴーリアだから仕方ないって事で。」


リオは剣に魔力を注入し、氷の剣が周りの空気を吸い込み始めた。電気を纏ったリオは、3連撃、腕、足を凍結させ、ゴーリアの動きを止めた。ゴーリアは大きく叫び、体中が黄色く光り始めた。

「稲妻が来る」

とっさに距離を取り離れた。周りの木に稲妻が落雷し、木々が燃えている。リオは攻撃を続行、稲妻による攻撃にある一定の間隔で溜めのタイミングがある事がわかった。リオはそのタイミングを計り、雷電による超高速移動と氷の纏った剣で心臓を正確に貫いた。


 リオ:「良かった。光魔法も今まで通り使える。

     発動速度が改善した為、瞬間的な移動と

     攻撃に対応できるようなった。」


これで3人は、日ごろの訓練の成果を確認する事が出来た。あとは、魔力の瞬発力。

零から最大値までの放出にどのくらいの時間がかかるのか、それと最大出力がどの位の威力なのかを確認するだけだ。


 リオ:「次からゴーリアが出たら、最大出力を貯めそう」

 リサ:「いいわね!そいを待ってたのよ!最大出力ね。」

ラオル:「どこまで引き出せるかな・・・。」


3人は楽しみながら狩りを続けていた。


少し休憩も挟みながら、ほこらの周囲を探索し、森を抜けた山脈の入り口付近でゴーリアを見つけた。


 リサ:「次は私ね!」

 リオ:「ちょっとまって、山脈内への侵入は申請していないのと、

     時間的に龍族との遭遇の可能性もある。」

 リサ:「そうね、わかったわ。じゃぁ、一撃で仕留めるから、

     ラオル、速度上昇2重でお願い」


リサの剣はその瞬間に青白く輝き、下段の構えから、最大魔力を放出。


  ☆彡「幻炎一斬」(げんえんいちざん) ☆彡


一瞬で距離を詰め、胴体部分を一撃で両断した。

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