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第一章【始まりと旅立ちの島】第39話 罪人の末路

皇歴1829年 3月某日


ランバルト:「騎士団長、先刻の事件についてご報告させていただきます。」


ランバルトは先日の東の森で起こった強盗殺人未遂事件について詳しく説明した。加えてグリデ・ミドレインのこれまでの悪事について報告書をまとめ、提出した。


炎の制裁者、ジュマラウア、クレイジーボムは解散となり、グリデを頂点とした組織も解体された。皇帝直属騎士団長は、罪人としてそれらを地下収容施設へ収監し、連日の騎士団訓練に駆り出される事となった。難を逃れたマホイ、ニルスは冒険者としての活動は3か月間停止され、冒険者ギルドの雑用係として罰を受ける事となった。


「騎士団副団長のボルグ・ダグラスだ。牢をでろ。」


グリデ、ルイス、ジョアンの3人は、訓練場に連れていかれ、騎士団見習いの実践訓練を行う事となった。騎士団見習いとは言え、入団には厳しい審査がある為、それなりの魔力量を保持し、日々の訓練で、剣術や魔法操作も優れている。


「グリデ、ルイス、ジョアン、貴様らの課題はこうだ。

騎士団見習いと戦闘を行い、勝利しろ。

勝利すれば懲役刑が少し減免される。

安心しろ、命の危険性はない。」



1日3回、それも毎日のように訓練の相手をさせられ、訓練で勝つこともできず、死ぬまでここで戦う事になるのだ。 戦闘の意思が無くなろうが、魔法攻撃が連射され、気を失えば回復。それの繰り返し。

グリデや他のメンバーは、心身ともに疲弊し、数ヶ月も持たず、精神をやられた。罪人の末路とはこういうものだ。


懲役囚全員が死亡したのは6月末の事であった。


翌月、グリデ一団の悪事の数々と、牢獄内で死亡した事がリンデの街に伝わった。

グリデ・ミドレインとジョルス・ミドレインの死亡し、残された弟ジャンは、教会へ引き取られていた。

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