【始まりの地・旅立ちの島】第3章 魔術と言語
翌朝 目を覚まし、ここは異世界である事を確認した。顔を洗い、朝食を済ませた。
ディオは早々に出かけて行った。昨日の約束を果たすため、街の冒険者ギルドに顔を出し、図書館へ魔術書などの本を貸出してもらっていた。
ディオはA級冒険者で、現在ギルドの教育担当として冒険者と兼務している。
昼過ぎにディオは帰宅、魔道教本など多くの書物をリオへ渡した。
ディオ:「リオ、これだ、読めるか?」
リオは本を手に取り見開いた。見たこともない言語である。で、でも読める。難しい文章は理解できないが、何となく解る。なぜだ・・・。
リオ:「何とか読めそうです。ありがとうございます。」
ディオ:「そっか、それならよかった」
そっか、私の記憶には、はっきりとは分からないが、本当のリオの記憶が残っているようだ。でないとこの言語、読めるはずが無いし、アミスやディオの言葉を理解する事なんてできないはずだ。もしかすると、この世界に転生した魂が融合したのかもしれない。
皇歴1821年8月16日
リオ 4歳と7か月 1月10日が誕生日
母アミス 27歳 風系支援魔術師 冒険者ランクA
父ディオ 29歳 炎系魔法剣士 冒険者ランクA