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【始まりの地・旅立ちの島】第2話 目覚めと転生

目が覚めた。何時間寝たのだろう。こんなにゆっくり寝たのは何年振りだ?

ゆっくりめを開けるが、まぶしくてなかなか目があけられない。なんかよく寝たな。

ベットから起き上がり、驚いた。


佐々木:「ここ・・・なに?・・・え?」

  ”ガタン !”

観たことのない部屋の風景にびっくりしてベットから落ちてしまった。

なにやら古めかしい雰囲気、丸太で作られた骨組みに土で装飾した壁に、色彩が少し施してある。窓枠も木でできている。窓の外の風景は・・・。自然いっぱいの山々だ。

  ”トントントントン”

木の階段をあわただしく駆け上がる音がする。

 ”リオ!リオ!”

 ”ガチャ”(ドアが開く)

観たこともない女性がこっちを向いている。

佐々木:・・・だれだ?

母アミス:「リオ 起きたの?大丈夫?リオ?大丈夫?」

テレビやグラビアでしか見れないような美しい女性がそこに立っていた。


母アミス:「リオ、お母さんよ、わかる?」

リオ(佐々木):おかあさん・・・・?

俺の母親はもうすぐ70歳になろうかと言うくらいの年齢だ。

        こんな若い女性がお母さんなはずが無い。

母アミス:「お父さん!リオが起きたわ!お父さん!」


こういう事だったらしい。

7日前に家の近くで遊んでいた私は、急な雨と落雷に合い、私は雷に打たれ倒れた。

自宅のベットまで運び、すぐに魔法師を呼んで手当てをしたが、夜中1:25に心臓が止まった。回復魔法は反応せず、もうだめかと思った瞬間に、心臓が動き出した。

心臓が動いたおかげで、回復魔法で傷ついた細胞の修復は終わっているが、のまま意識がもどら無い状態で今になる。と言う事だ。


母アミス:「リオ?お母さんよ、わかる?」

リオ:「あなたは誰ですか・・・。解らない・・・」

父ディオ:「父さんだ、わかるか?リオ」


リオは再び眠りについた。と言うより、理解できなくて、目を閉じ状況を整理する事にした。

私は佐々木ではなく、リオであると言う事、母がアミス、父がディオ。7日前に雷に打たれ、意識を無くし今に至る。ここは佐々木でいた頃の場所では無く、別の場所、ド田舎だ。

 佐々木:「魔法師? え? 回復魔法・・・?」

アニメやゲームの世界?まじで?・・・・。昔よく読んでいた異世界の物語のようだ。え?俺、死んだの?・・・・記憶が定かではないが、休日出勤し、残務をこなし、デスクで気を失って・・・。そっか、転生だな。本当にあるんだな・・・転生。 サンズの川なかったけど?転生か~。


冷静になって自分の手を見つめる・・・。え?

子供の手だ!足も・・・。

あわててガラスに映る自分を見ようとしたが、外は明るく確認できない。

1階へ降り、アミスとディオの所へ行った。


 リオ:「あ・・・ぁ・・・」

アミス:「どうしたの?リオ、3回深呼吸して、ほら」


リオは大きく3回深呼吸し、ゆっくり話し始めました。


 リオ:「あ お おかあさん。私にはあなたのお母さんとしての記憶はありません。

    おとうさんもそうです。」


アミス:・・・・。

 リオ:「記憶がありません。でも、状況から察するに、

     あなたは私のおかあさんだと思います。

     教えてほしいんです。ここが何処か、何なのか・・・。」

アミス:「そうね、記憶喪失って事なのね。わかったわ」


アミスはディオを呼び、テーブルに着きゆっくりと話し始めました。


時は皇歴1821年8月15日 イーアスと言う名の星である。

人種は肌の色で区別する以外にはなく、すべて人間族である。

獣人族 魔人族 エルフ族 などの物語に出てくるような種別は存在しないそうだ

国の形態は 皇帝を頂点に民が国を構成し、その構成要因は冒険者を中心に、商人、魔道具製造、など、様々な商業形態がある。


魔法には大きく分けて2種 

攻撃魔法 炎、風、土、水、光に系統分類される。

支援魔法 体制強化、治癒回復などである。


5歳を迎えた子供は、教会で属性を確認する。属性には遺伝の影響を受けるが、そうでない場合も多く存在する。 街では冒険者が得た獲物を買い取り、加工して販売するなど、魔道具、レストラン、民宿などが運営されている。


 リオ:「僕は何系の魔法が使えるの?」

アミス:「リオはまだ5歳になっていないので、属性は解らないわ。

     来年の1822年1月になれば、

     5歳になるから、その時教会で調べるのよ。

 リオ:「ありがとう・・・。おとおさん、おかあさん。

     今までの記憶が戻るか戻らないかは分からいけど、

     よろしくお願いします。」


リオはあらたまってお辞儀をした。


ディオ:「気にするな。お前は私たちの大切な息子だ。

     ここはお前の家だ。なにも心配する事は無い」


そう言って、少しばかりの沈黙ののち、リオは聞いた。


 リオ:「も、文字を教えてください。

     それとこの世界の事がわかる本、

     魔術の本など何でもいいので、

     出来るだけたくさん見たいんです。」

ディオ:「魔導書だな・・・わかった。明日には用意しよう。

     まだ目が覚めて数時間しかたっていない、

     無理せず何か食べると言い。

     そしてゆっくり体を休ませるのだ。」

 リオ:「ありがとうございます。」


その日はアミスの作った玉ねぎとベーコンのスープを食べ、窓から山々を眺めて過ごした。時折空に飛ぶ変わった鳥が気になったが、ここは異世界だからと変に納得した。

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