第一章【始まりと旅立ちの島】第25話 決闘
闘技場
司会:「今日から始まる感謝祭のメインイベントが
間もなく開催されます。
冒険者憲章第9条に法り、クレイジーボムから
正式に決闘の申し込みがあり、アグエスがそれを了承、
供託金500万リルも両社から入金を確認
受理されております。
本日私、マリア・ルマージュが司会進行を
務めさせていただきます。また、隣に座っている
ゴリラ、いや ゴラリア・バンブージュさんは、
土魔法Aランク、ギルド本部職員兼冒険者で、
本日の解説をお願いいたします。」
ゴラリア:「こんにちは、ゴラリアです。
けっしてゴリラではありません。
今日の決闘、楽しみにしている一人でもあります。
よろしくお願いいたします。」
司会マリア:「それでは現在のトトの状況をお知らせします。」
メインスクリーンをご覧ください」
クレイジーボム7に対し、アグエス3となっております。
では本日のパーティーとそのメンバーをご紹介いたします。
☆クレイジーボム☆
リーダー、イレア・ダルシア 火魔法剣士Aランク23歳
魔物討伐経験は豊富で、多彩な火魔法を操ります。
ライア・リンドル 土魔法剣士Aランク22歳
土魔法を駆使した防御には定評があり、
ストーンボールなど、様々な波状攻撃を得意としています。
ジョルス・ミドレイン 火魔法剣士Bランク15歳
リーダーと同じく火を操り、
中距離からのファイヤーボール、至近距離での
ファイヤーカッターなど が得意とします。
☆アグエス☆
リーダーは リオ・ダイアス 水魔法剣士Aランク12歳
え、えーと戦闘データがない ですね。
まだAランクになってクエストを行っていないんですか?
リサ・グルジオ 火魔法剣士Aランク12歳
同じくデータはありません。
リサ選手は、グルジオ一家のご長女で、
剣士としての資質は非常に高いと 推測されます。
ラオル・シグナリオ 風支援魔法士Aランク 12歳
同じくデータがありませんね。
「それでは、両者の入場です」
「石造りの大きなコロシアムに島中の人間が集まったかの
ようなにぎわいで す。右からクレイジーボム
左からアグエスがゆっくりと入場です。」
「会場がざわめき始めました、何があったのでしょうか!」
ゴラリア:「これは・・・。」
「クレイジーボムは全員鋼の鎧をまとい、
チームエンブレムの刻印。
武器は、剣、鋼の剣を全員が装備、
ん?防具装備に魔石が取り付けられています。
これは、防御力が相当高いですね。」
司会マリア:「クレイジーボムの火力重視、
防御は防具に任せると言う事でしょうか?」
ゴラリア:「見てください、アグエス・・・・。
皮の防具に木剣です・・・・。」
司会マリア:「木剣?それで戦うんですか?
誰か~誰か剣を渡してあげてください
このままでは勝負になりません~!」
会場からは大きな声援と怒号が飛び交います。
「なんだこれは!勝負にならないじゃないか!
おれの掛け金はどうなるんだよ~」
司会マリア:「選手の入場が完了しました。各々が戦闘準備に入り、
開始の合図をまっています。」
司会マリア:「ではここでオッズを確認しましょう
なな、これは・・・7:3であったはずの
オッズが、9:1に!
コロシアムの観客が、選手の現状を見て、
一気にクレイジーボムに 傾きました。」
みなさーん、アグエスにも応援おねがいしまーす。」
決闘の開始は、ギルド長の掛け声で始まります。
もうしばらくお待ちください。 」
ギルド長と試験監視官
そろそろか。
ギルド長、どう見ます?
面白い戦いが見れそうだな。
ギルド長:「この決闘は冒険者憲章9条に法り行われる。
その為、勝敗は、チーム全員の戦闘不能状態
もしくは、降参を宣言し、勝者チームが武器を
下げ勝どきを上げる事で決する。
バックヤードには医療班として数名の魔法士を
待機させている。思う存分戦う事を期待する。」
「「では、はじめ!」」




