第一章【始まりと旅立ちの島】第21話 妬みと嫉妬と
3人は昼食を共にし、談笑の後、ギルド本部へ向かった。 受付で冒険者カードを受け取り、パーティー口座を確認しようとしていた時だった。
ジョルス:「おまえら、本当にAらんくかよ、
見せてみろよ冒険者カード」
けっ、12歳のガキがAランクだってよ、
そんなわけないだろ、えー!」
ジョルス・ミドレイン 15歳 冒険者Bランク 炎系剣士
ジョルス:「おまえらどうせズルしてたんだろうよ、
そうでないと12歳のガキが、
ベア系を倒せるわけがない、
そうだろう、みんな、そう思わないか? 」
ギルド本部受付前で大きな声で騒ぐジョルス・ミドレイン、周りの冒険者もざわついた
ジョルス:「おい、お前!ラオル・シクナリオ。お前はクズだ
のろまで臆病で、父親とそっくりだ。
そんなクズが居るパーティーで、
ワイドベアを倒せるとおもうか?
むーりだろ、ぜったいむりだ!それに
リサ・グルジオ!
お前の親が冒険者本部に試験を甘くするように
頼んだ んだろう。え?言い返してみろよ。
リサは黙っていたが、怒りを抑える限界点に達していた。
リオ:「ジョルス・ミドレイン、
お前は実力でBランクになったのか?」
ジョルス:「なんだと!貴様!
お前の親も冒険者ギルドの職員だろ!
下駄はかせてもらってAランクとは、
うらやましい限りだぜ、クズどもが!」
ラオルはうつむき黙っていた。
ジョルス:「ラウル、怖いんだろ、俺の弟もお前の事、
クズでのろまって言ってたな。
そうだ、決闘でもしようか、
決闘、どうだ?怖いか?」
リオ:「決闘?模擬戦の事か?」
ジョルス:「馬鹿か貴様は、決闘だよ、
冒険者ギルド第9条のしきたりに乗って、
決闘するんだよ。わかるか?」
受付嬢が急いで駆け寄りました。
受付嬢:「確認します、冒険者ギルド第9条にのっとり、
決闘の申し込みがあった事をここに宣言します。
決闘における参加の意思がある場合、互いに同額の
供託金を冒険者ギルドが預かります。
額はいくらにしますか?ジョルスさん」
ジョルス:「そ そうだな、金貨5枚 5,000,000リルだ。」
”12歳の子供に500万リルは持ち合わせがないだろう、
こいつらは、決闘から逃げたやるらだと、
一生の恥をかかせることができるんだ”
リオ:「リサ、ラウル、どうする?500万リル。」
リオ:「任せるわ」
リオ:「わかった、500万リル冒険者ギルドに供託金として
拠出する。これで決闘を正式に受ける。
受付嬢、良いですね」
受付嬢:「かしこまりました、皇歴1827年1月14日14:30
9条に基づき、 決闘を執り行います。開催日時は、
決闘を申し込まれた、パーティーアグエスが
決定します。
本日より30日以内での日時設定をお願いします。」




