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第一章【始まりと旅立ちの島】第99話 出航

‘‘間もなく出航します!あわてずご乗船ください!‘‘

  ‘‘間もなく出航します!足元にお気を付けください!‘‘


船員の声が港に響きます。騎士団とアグエスは、周りを振り返りながらゆっくりと乗船を開始した。冒険者や商人もぞろぞろと乗船し、各フロアへ移動した。出向前に船長から挨拶があった。


商船 船長ジン・トマヤ:

「私が船長のジン・トマヤです。ドラニス大陸まで約3週間、安全な航海を心がけておりますので、お楽しみください。何かあれば、私を含め8人の船員にお声かけ下さい。」


船長のあいさつと同時に、大きな帆が勢いよく降ろされ、風を包み、ゆっくりと港を離れた。乗船した多くの人々は、名残惜しそうにリンデの港、街、島を眺めていた。


リサ:

「見て、もうあんなにリンデ島が小さくなったわ。私たち、出発したんだわ。」


ラオル:

「こんな時が来るなんて、思いもしなかったよ。全部リオのおかげだ。」


リオ:

「そんなこと無いよ。ラオルとリサと、居てくれたから今があるんだ。」


リサと出会った学校の訓練場、ラオルとの出会いや魔獣狩りで楽しかった初等魔法学校の出来事、12歳で冒険者登録をして、A級資格試験、クレイジーボムとの決闘で2億リルを手に入れた事、グリデが率いる悪党たちを捉えた事、感謝祭で騎士団との闘いや、その後騎士団での指南役、古代遺跡やダンジョン攻略など、この数年は目まぐるしく過ぎ去った。


佐々木(リオの前世):

あれから何年たったんだ・・・。確か4歳の時の8月15日だ、10年前って事か・・・。もうすっかりこの世界の住人だな・・・。年齢を通算すると52歳って事か?なんか笑える。もしこの世界に転生せず、あのまま・・・あそっか、だから転生したんだった。こんなにワクワクする事なんてなかったよな~。唯一の楽しみは、ゲームとアニメ。後は学校と塾と、勉強勉強で、大人になって働いて働いて働いて・・・、怒られて怒鳴られて・・・。


何だったんだろう。生きる為に働いて、自由な時間なんてほとんどなかった。給料をもらって、生活するだけでほとんどなくなる。笑う事を忘れて、ただひたすら仕事して、理不尽にも耐え・・・。あ~ぁ!思い出すだけでなんて世界だったんだ、あの頃は!それに比べたらこの世界は楽しすぎる。


この世界の人々は、日々命の危険にさらされている。その為か、1日を思いっきり楽しんでいる。そんな気がする。もしも何かあった時に、後悔しないように、その日出来る事を思いっきりやって、笑って・・・。時には怒って泣いて。人間らしいと言うか、これが本来の生き方なんじゃないかな。


リサ:

「どうしたの?リオ?ぼーっと海を眺めて・・・何かみえる?海洋魔獣?」


リオ:

「あぁ・・ごめん。ボケーッとしてた。部屋に戻ろうか。」


ラオル:

「そうしよう。あと少ししたら夕食だから・・・。」


リオ、リサ、ラオルは初めての船旅に心を躍らせていた。これから何を経験し、何を得るのか。これからもまだまだ目が離せませんね。


☆第一章 始まりと旅立ちの島編はこの99話をもって完了とします。第100話より、第二章が始まりますので、これからもご愛顧のほど、よろしくお願い致します。

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