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【3話 覚醒の刻と秘密】

美咲と先生が入ると少し離れた木陰には,

大量の魚と異臭の中にぼろぼろの

外国人が立って居た。


だがそれより気になるのが,超巨大な熊が

居る事だった。


「あくびしてやがるな,巣に戻るのか」


そこで魚塗れの人に近づく。


「あの大丈夫ですか?」 


「,,,」


気絶して居る。


「あの」

 

すると眼を覚ます。


「何故一般人が?」


「あの貴方は?ライト,いやこの場所は戦場じゃ

ないから偽名は要らないな,いや辞めだ,

私の名前ライトブレイン」


「ライトさんって呼びます,

ライトさんは何故この場所に?」


「軍に招集されたのだ,だが,だがぁ,くっっっ」


「?」


「プロトタイプアーミーを失った」


急におじさんは泣き出す。


「え⁉︎」


「仕方ない,取り返してきてやろうか?」


先生は言う。


「ケジメは俺が付けたかった!」


殺意の波動を出し,怨念混じる慟哭は

周辺に居た全生命体すら死にかねない程の

威圧感があった。


「私が行きましょう」


美咲は言う。


「生徒の身を守るのが先生の仕事だぞ」


「ですが先生」


「わかった,見守って居るから行ってきなさい」


「はい!」


こうして美咲は相性が悪すぎる相手と

戦闘をすることになった。


ちなみにだが先生に小声で耳打ちして居た。


「雅な美とも古代ギリシャの石像とも,

あらゆる美的観点と理念がそれを至極の

雌と見るほどに美しい,彼女は一体」


機体以外には無関心で感情が死んだボルトすら

反応して居た。


美咲と先生は熊が居る場所に行く。


「ガォ?」


くんくん匂いを嗅ぐ,美咲に敵意を持たなかった,その為わざと突き戦闘を開始した。


「(リーチの差って言う利点が余り無い上に

蔦が多くて木が多いから振りづらすぎる)」

 

「グガァァァ」


先読みと言ったレベルを超えたもはや未来視

な予知で後ろに引き腕の振りを避ける。


「チェリヤァ!」


美咲は,薙刀術として,居合抜き, 逆手居合,

逆手切り,燕返し,あらゆる斬撃技を得手として居る剣道八段を圧倒する剣技剣術を持った,刀の達人の祖父を持ちその技術の全てを使える。


故にあらゆる物を一刀両断する薙刀を振るえ

る。


「ふん」


「グガァァァ」


感情は基礎の喜怒哀楽から派生して様々な色

となる,あらゆる感情を凌駕した紅月の夜。


幽玄の緋彩は凶暴な雌熊にすら畏怖の念を

抱かせた。


「クゥン」


「チェリャ」


分厚い毛皮をまるで紙の様に引き裂く。


「グルガァァァ!」


本気の一撃を薙刀に乗せて居合で勢いを

完全に奪い去り腕を切り裂く。


「ガァァァ!」


「怪獣が如し王熊もこの程度?」


守護霊はキーマン,キーパーなどとも呼ばれる, 理想的な現実的に不可能な様相はプラトニック的空間で管理する,より質的不可能な現実の

形式の1つ1つが量的分岐の可能性を持つが

その全体のアクセス権限となるマスターキーを

持つ。


魂は愛で繋がる,先生に恋をして居た,

イデア内には,無限の可能性を投影して同じ形を原型から流れ出し与えるあらゆる形式の

人生から最善の道を掴み取る。


守護霊が司令塔となり決定付けてる,

故にしてあらゆる潜在的資質と奇跡を持ち,

どれだけ強い攻撃すら防ぎ,どれだけ

無敵な防御力を薙ぎ。


無意識的に対象からの攻撃を予測して

自動的に回避して反射するその薙刀使い

としての実力は人の域を超えて居ると言える。


「そう焦るで無い」


魂に憑依して守護霊が語り出す。


「精神の中,座して待たれよ」

「ちょっと待ってよ!」


オート操縦に切り替わる。


一気に雰囲気が変わり熊もそれに

勘づいて居た,慈悲に満ち溢れた聖女の

様な明るい太陽の様な眼光は一転して,禍々しいまるで塵芥を見る眼と化して居た。


「見えてますか?接続中,今から私が

伝えられる最高の技術を貴方に伝授

いたしましょう,肉体が習得するから

貴方はわざを見て覚えて下さい」


「技術?」


そこからはまるで静止した世界の様だった,

時が止まって認識できる程の動体視力や

反射神経を発揮可能に成り,0.000,,,1秒と

限り無く0秒に近い時間が無限に考えら

れる程に脳内が引き延ばす,情報処理速度や

演算速度も引き上がる。


「喰らいなさい,六華波円陣」


全方位,全角度,全座標,全位置を

超常的な空間認識能力から反射可能に成る

陣形,領域を常に保つのは強い意志が必要

と成るが守護霊を媒介にした場合

霊的な操作から無条件で常時発動可能となる。


熊は一瞬にして細切れと化した。


「私が使ったあとは,限界を突破した身体能力を発揮したあとは滅茶苦茶腹が空くので

なんか食べて下さい」


「え⁉︎」


「ミスると1日に数十万キロカロリーを

消費して最悪餓死します」


「何それぇ⁉︎」


「凄いな美咲」


「とんでもない実力,恐れ入る」


影を踏むことすら不可能な境地に立つ美咲は

遍く万物とその流転をあまりにも脆いと

感じて居た。


「これは私の経験則だよ,よく聞いて覚えなさい,

道を極めた者が辿り着く場所はいつも同じだ,

慢心して,最終的には悲惨な末路を辿る,

いつだって上と前だけを見続けるんだ,

強者は下を向いて笑う暇など無い,下を見る時は

慈悲深く眺めて休む時だけだ!」


「(私はなんて事を考えて居たんだろうか)」


美咲は精一杯に言葉を紡ぐ。


「はい!」


後に軍隊はラルクアルガ・ライチェルサンチェスタング・サンダーボルトの伝説の一つとして

語るがただ一人だけ,その伝承の英雄譚の

雄だけが知って居た真実を。


「ワオ,あんな可憐な少女が⁉︎あまりにも

凄すぎるぜ」


男は思って居た,自身の相棒の最後を

忘れて。


「先生,それじゃあ訓練場に行きましょ」


「そうだな」


こうして二人は,さらに山道を進んで行った。


「ここか?」


「はい,この場所です」


「着いて早々に何をするのか聞いてもいいか?」


「はい」


「まず120kgを棒の先につけて素振り1万回

します,肩がぶっ壊れたり骨が壊れたり

して居た時期もありましたが,今や1分で

終わります」


「ふむ」


瞬間棒を振る,一振り一振りが天候を

右往左往させかねぬ程の風圧を発する。


「中々やるじゃないか」


「先生に褒められるとは」


1分で終了した。


「(すまない美咲,憑依する)」

「(え⁉︎何があったの⁉︎)」


切羽詰まった様子で守護霊が美咲と

入れ替わる。


「(こいつ,先生じゃあないぜ,幻影の妖魔だ!)」


廃ビルから抜け出して,数多居たビルの

徘徊人を殺害した呪いと霊的な集合体の

死霊が偶々見つけた家に取り憑いて居たのだ。


「先生は?」


「先生は同座標に魂をリンクするから,

異次元空間に迷い込まされていやがるんだ,

先生は今,万里眼で覗いてみたが,美咲を探して居る」


「じゃあ早く帰ろ」


「そうだな」


だがそんな必要はなかった。


ギラリ光る目は空間を切り裂いた。


「我が儘を貫き通して背中を見せる,

生徒は先生を見て学を学ぶ,意思強き

者の背中を見せれば,また子も光陰矢が如く

成長しながら意思強く育つ」


「(あれは,,,明睨視⁉︎)」

「(何か知ってるの?)」

「(あれは陰陽術師の一族において,術式を

極め続けた者が持つ技術だが,あまりにも

若過ぎるだろ,類稀なる比類なき資質に

恵まれた者が,最も適した環境とサポーターに

助けを借りて,最先端化された陣を学び得て,不死身の生命を得た禁忌の生命体化した後に,その身体朽ち果てる程の月日を超えて初めて

得る様な強力な力だ)」


まさに化け物じみた話だけど,先生ほどの

実力者なら納得である。


「我は神咒空之,世の前にひれ伏せ」


その言霊だけで,守護霊による極限的肉体操作

から成る大幅な強化を得た肉体すらまるで,

無限の重力を与えられた様に地にひれ伏して

居た。


「(すまない美咲,俺じゃ足手纏いにしか

ならない,だが俺が憑依して無いと即座に

肉体の練度を失ってペシャンコに成るから

今は我慢してくれ)」


「(わかった)」


その威圧感はまさにあの熊以上だった。


「人の子らよ,天を仰ぎ見よ」


神咒空之の瞬間的出した微力な殺気だけで,

美咲は身体全身を粒子レベルに分解されて

バラバラになって死ぬ姿を目の当たりにした。


「はぁっはぁっはぁっ」


殺気の見せた幻影は幻術/幻覚操作としても

異次元,幻視,幻聴,幻触,幻嗅,幻味のレベルで

死を投影しており,畏怖や恐怖なんてもの

じゃ無い,身体はぐしゃぐしゃに,舌は血の味,

鼻は死の香り,目は虚ろな鉛色の空を写し,

耳は無音にも関わらず切る音を知覚させた。


へたり込んだ美咲は気絶して居たが

守護霊が意識を途切れさせず,身体を

圧力から保護し続けていた。


「おい」


その重圧は先生の声だった,殺気と闘気が

牽制しあった余波で言霊を消し飛ばし,

異次元から美咲を脱出させて居た。


「う」


守護霊は役目を終えて美咲と同じ気絶を

して居た。


「おい,俺の生徒に殺気送ってんじゃねぇよ

あほんだらぁ」


「この神咒空之様に楯突くとは良い度胸だな,

良かろう,私も少しは本気を出してやる」


こうして,両者の戦いが今始まろうとして居た。


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