表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新説!ハサンの実  作者: のんたろう
妖魔狩り
17/31

床屋①

「いいか。雄一。俺達は平行世界に生きてるんだ。仕組みは知らない。しかし平行世界のアヤカシに蹂躙される前の世界に移行している。」

浩志は驚きの事実を話す。


そう。色味を無くし、時間が止まり、アヤカシを倒す。


アヤカシを倒し、時間が戻ると『アヤカシが存在しない世界』に世界は構築され直すとの事だった。


「俺達は孤独な闘いを強いられる事になる。しかし、先の渋谷ドームの犠牲者もいなくなった訳では無い。犠牲者が存在した世界も平行世界には存在する。

ただ俺達は、違う世界を見ているに過ぎない……」


意味が分からない。

平行世界?

パラレルワールドの事?


アヤカシが蹂躙しても、アヤカシを倒せばアヤカシが存在しない世界に構築され直す?


どう言う事?


「そんな世界を構築し直しているのは、誰がしているんだ?!」

俺は浩志に尋ねる。


「知るか。ともかく邪神の復活を阻止すること。大魔司教ガリウスを倒すことが先ずは先決だ!」

どうやら、浩志もそこまで深い情報は持っていなさそうだ。


「東京はお前に任せるぞ。俺は俺の場所でガリウスを探す」

浩志はそう言うと、靄のように姿を消していった。


薄暮に染まる町並み。

ゾロゾロと駅に向かう人々を見つめながら、自身の無力さと孤独さ、虚空な思いを募らせる雄一だった。


   ◆◆◆◆◆◆


今日は久々に嫁さんとラーメン屋で、ラーメンを食べる。


リモートワークの嫁さんの仕事が一段落終わるのを見計らい、近所のラーメン屋で、つけ麺を食べる。


魚介の出汁が利いた美味しいつけ麺。


旨い!これは幾らでも食べれちゃうね!

お勘定して店を出る俺達。


「じゃあ、私家に帰って仕事だから」

と嫁。


「そしたら、髪切ってくるよ」

と俺。


3ヶ月ぶりに行きつけの床屋に向かう。

少し待っていよいよ俺の番だ。

「ツーブロックお願い致します」


「あいよ!もみ上げは自然な感じで?横は刈り上げますね。」

店員からの呼びかけに目を閉じて。、ハイハイと頷く。


その時!店の前に大きな隕石が!!


ドゴーーン!!!!


駅前の駅ビルが轟音と共に爆発する。

黒煙と炎が立ち上る!


巨大な隕石が、駅舎に突き刺さっている。


キャー!!

駅舎から人が大量に押し寄せる。

正にパニックだ。


人程もある巨大な蚊が、何匹も駅から飛んでくる!


グサッ!

ブシュー!!


目をグリグリさせながら血を吸っている。


「この野郎!!」

ガタイのいい若者が巨大な蚊に掴み掛かる。

その蚊のような化け物の腕がムキムキに盛り上がり、その若者に向けて大振りのフックを繰り出す。


グチャ!!


若者の頭は吹っ飛ばされて、力無く倒れた。

そこにもう一匹の蚊の化け物が現れて、首の無い遺骸から血を吸っている。


計5匹の巨大な蚊の化け物は次々に逃げ惑う人々から血を吸い上げる。


アヤカシ!!

ここでか!


ピキーーーン!!!

時間が止まる。


髪切られてる途中なのに!

髭剃りの途中なのに!!


次回へ続く

アヤカシが床屋が出てきたら?

って思いながら書いてます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ