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新説!ハサンの実  作者: のんたろう
聖騎士伝説の継承
1/31

聖騎士ハサン伝説再び

JRから東横線に乗り換えし、

横浜経由で、「みなとみらい」に向かう。


俺の名前は鏑木雄一(かぶらぎ ゆういち)

46歳の会社員。二児の父だ。


今日は久し振りの、まとまったお休み。

ところが世間はゴールデンウィーク真っ只中である。


連休が見事に重なった。

家族サービスをと、横浜の中華街に行こうと電車に乗ったが、考えることは皆一緒。


芋の子を洗うような混雑とは、この事を言うんだろうな。


昨年までは世界を席巻(せっけん)した新型の感染症が猛威を振るい、全体的に外出自粛モードだったのに、

政府も季節性の風邪と同レベルに認定したことにより制限は一斉に解除された。


みなとみらい駅では大道芸人が芸をし、

買い物客や、観光客で賑わっている。


「せっかくだから赤レンガまで歩こう」

俺は子供達と奥さんに半ば独り言のように呟く。


ドゴーーン!!!


物凄い音がした。


横浜の象徴である横浜ランドマークタワーから爆発が起き、黒煙がまるで悪龍のようにモクモクと吹き上がっている。


あ!!!

なんだ!


ところが、ランドマークタワーに目をやっていた刹那、

次は観覧車に巨大な火の玉が次々に降下していく。

  

ボボボッッ……

ボボボッッ……

ゴゴゴ……


ど、どうなってるんだ。


「ギャー!!」

「キャーー!」


逃げ惑う人々。


あ!!

目の前のホテルが!


ドガーーン!!!

隕石のような巨大な岩が直撃!!


バリーーンッッ!

ガチャン!!


ガラスが飛び散る!

壁が崩れ破片が落ちていく。


「来るぞ!」

誰かが言った。


ついに!俺達が座っていた

クイーンズスクエアにも

巨大な火の玉が眼前に迫ってきた。



「ハハハハ!死ぬが良い!」

どこかで聞こえた。

地の底から聞こえてくる(おぞま)しい声。

  

聞いたことがある……。

思い出せない……


それどころではない。

先ずは身を隠さなくては!


「お前達!こっちだ!」

巨大な火の玉を避けるべく、

遊園地側に避難すべく走る。


ドゴーーン!!

ボボボ!!!


業火の炎に包まれるクイーンズスクエア。


どうして……。


群衆の中に、真正面に正対する音がいた。

初夏だというのにトレンチコートを着たガタイのいい男。


その男の横を通り抜け用としたところ、

「この実を食べよ。」


と小さな小瓶を渡された。


な!!

振り向くと、そのトレンチコートの男は既にいなかった。


小瓶には、赤やピンクや青色の実があり、何個か金色の実があった。


「金色の実を食べよ」


どこからもなく声が聞こえた気がした。

食べなきゃいけない気がした。


カコリ。

カコリ。


お、美味しい!

予想に反して。


あ、あぁァァァ!!!


俺の身体から眩い光が四方を照らす。


ピカァァァ……。

優しい、神々しい光。


俺は不動明王に化身していた。

右手には霊剣と思わしき剣を握っている。


『剣を振れ』

また声が聞こえる。


俺は剣を振るう。

すると、クイーンズスクエアの炎は消し去った。


更に剣を振るう。

ランドマークタワーの黒煙が止まった。


又剣を振るう。

みなとみらいの観覧車の炎は見る見る小さくなった。


俺は邪の気配が何故か分かった。

ワールドポーターズの屋上に奴がいる。


俺は目を閉じる。

ユラユラとオーラが立ち込める。

青色のソウルパワーにオーラの色が変わっていく。


俺は飛べる!

そう思った。


目を開くと、そこはみなとみらい上空!


見つけた!

俺は音速の速さで、奴に向かって飛び立った。

続くの?プロット無しです

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