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間違えてたから得られたもの

作者: ぎんろろ

初作品なので【読みにくい】【分かりにくい】と思います。

終わり方がモヤモヤする可能性があります

誤字・脱字がありましたら各々適当に変換してくれると助かります。

その点をご了承ください。

「おはよう! 武田!」 

朝から元気過ぎる声で話しかけてきたのは高校で仲がいい岩永、暑苦しい奴だ。

「おはよう、やけに元気だな」

「そりゃー今日は金曜で更に4限ときたら嬉しいのが普通だろうが」

「それは俺が委員会で放課後に集まりがあって早く帰れないと分かって言ってるのか?」

「あ、わり忘れてたわ」そう言って岩永は笑った。

「でもいいじゃねえ佐々木さんと一緒に活動できるんだからよ」と岩永は言ってきた。

佐々木さんとは、佐々木風花さんのことで男子から絶大な人気を誇る美少女だ。

おまけに親は結構凄い人らしい、まぁ他人に興味がない俺には関係ない話だ。

「それなら今からでもお前に変わってやりたいよ、別に俺はやりたいわけじゃないんだからな」

俺は小さな頃に見た映画の主人公に憧れ、体を鍛えれば自分も主人公みたいになれると思い、小さな頃から体を鍛えていた。高校生になった今も様々なトレーニングをしている。

その為、高校の体力測定や体育の授業で周りからは一目を置かれていた。

よって、体育祭実行委員を決める時、武田でいいんじゃないか、みたいな雰囲気になった。

俺は拒んでいたのだが佐々木さんが「武田くんだと心配なので私がサポートします」と先生に話した結果、俺と彼女が実行委員になったのだ。

そんな話をしていたら彼女がこちらへ向かってきた。

「武田くん今日の放課後は委員会だから忘れずにね」と言ってきた。どうやら釘を刺しにきたらしい。

「はいはい、忘れてないから安心してくださいよ」と俺は適当に返した。

「そ、分かってるならいいわ、じゃあ放課後」そう言って彼女は自分の席へ戻った。

「おい、佐々木さん、なんか最後機嫌悪くなかったか?」と岩永が言ってきた。

俺はよくわからなかったので「知らん」とキッパリ返した。

「お前まじで他人に無関心だよな」と岩永は呆れていた。

そこでチャイムがなり朝の時間は終わった。


そして放課後

委員会は13時過ぎに終わり、帰りの準備をしていたところ佐々木さんが声をかけてきた。

「武田くんこの後昼食一緒にどうかしら」どうやら食事の誘いらしいが、正直家に帰ってトレーニングをしたいと思っていたので断ろうとしたのだが次の言葉にその心は揺らいだ。

「昼食はラーメンでいいかな?私行きつけのお店があるんだけど」

俺の好物のラーメンだって?それは是非食べに行きたい、悩んでいた丁度その時、俺の腹が微かに鳴った。

そうなると選択肢は1つしかない「分かった、行こう昼飯」

よって、佐々木さんとお昼に行くことになった。


交差点付近にある庶民派のお店【ラーメン谷中】どうやらここが佐々木さんの行きつけのお店らしい。

お店の中は、厨房の前のカウンター席が4席、4人掛けテーブル席が2席になっている。

お店に到着したのはお昼時を過ぎたあたりだったので客は誰も居なかった。

「あら風花ちゃんじゃない、学校はどうしたの?」と店主のおかみさんらしき人が声をかけてきた。

「今日はお昼無しで早く帰れる日だったので」

「なるほどねーあれ、お連れの子は彼氏かな?」

「ち、違いますよ!同じ委員会の人です!」彼女は慌てながら弁解していた。

それを観て「あらあらそれはごめんなさいね」と笑いながらおかみさんは返した。

流石行きつけなだけ仲が良さそうだ。そんなやり取りを終え我々はテーブル席に案内された。

メニューには【しょうゆ・しお】が中央にデカく、サイドが下にちょこんと書いてあった。

いつもは少し悩むのだが、今回はこの店に行きつけの彼女が居る訳だから同じのを頼んでいいだろう。

「武田くん決まった?」丁度よく聞いてきてくれた。

「佐々木さんがいつも頼むものと同じでお願いするよ」

「あら、だけど武田くんいつも昼食は少なめじゃない、【少なめ】にしなくて大丈夫?」

「学校だと少なめにしてるけど、普通に沢山食べれるんで大丈夫です」

「そう、それは良かったわ、じゃあいつものセットを2つ頼んじゃうわよ」

そう言うと彼女はおかみさんに「いつものセット2つでお願いします」と頼んだ。

おかみさんは「はいはい、いつもの2つね」と返してきた。

「いつもので通るなんて本当に行きつけなんですね」と問うと、

「子供の時から来てるからね、他にも色々なお店に行ってるけど結局ここが1番なのよね」

「なるほど佐々木さんも俺と同じでラーメン好きなんですね」なんてたわいもない会話をしながら

食事が届くのを待っていた。

数分後「はいお待ち」店主が食事を持ってきた。その量に俺は少し驚いた。

その内容は【ラーメン大盛り・餃子10個・チャーハン】まさかこんなに多いとは

そんな俺に気付いたのか彼女は声をかけてきた「流石にこの量はきつかったかしら?」

どうやら心配させてしまったらしい。だが俺も沢山食べれる人なのでこれくらいなら大丈夫だ。

「大丈夫、食べれると思うよ、俺は逆に佐々木さんがこの量を食べることに驚いただけだよ」

「沢山食べる女性は嫌いかしら?」

「別に、美味しく食べるならどっちでもいいと思いますけどね」

「それなら良かったわ」そう言う彼女は何故かホッとしたように見えた。

「ほら早くいただきましょう、麵が伸びてしまうわ」と言う事で、

「いただきます」2人でそう言い食べ始めた。


「ごちそうさまでした」

あの量が苦にならない程美味かったな、と思いながらお店を後にした。

少し歩くと歩車分離信号に引っかかった。そこで俺はふとスマホを取り出した。

お、岩永からメッセージが来てる【夕方過ぎぐらいから走りに行かねえか】か、【今めし食ったから無理】と、返信した。そして顔を上げると彼女は既に横断歩道の真ん中に到達する所だった。

だが俺は違う事で青ざめていた。なんと、車が止まらずに交差点へ進行していたのだ。

最近の車は静かなことから、彼女は車が近づいていることに気づけていなかったのだ。

俺は彼女に対して「危ない!」と大声を発しながら彼女の方へ駆け出した。

だがこれがまた裏目に出てしまった。なんと彼女がその場で立ち止まってしまったのだ。そして車が来てる方とは別方向から後ろに振り向いた。それだと車に気付けないじゃないか!そう思いながら彼女の方へ駆けた。ふと車の運転席に目をやると運転手は目を瞑ってフラフラしていた。くそ!居眠り運転か!

彼女へ手を伸ばし、一言「すまん!」そう言って、佐々木さんを強く突き飛ばした。とりあえずこれで彼女は助かるだろう

  そして俺は車とぶつかった。








夜の病室にて

「ケガさせて本当に申し訳ない、何か俺にできることはないだろうか?」

「さっきから謝ってばっかりね、私は逆に命を助けてもらったんだから感謝してるわよ。それよりもあなた車にはねられたのよね?何でそんなに元気なのよ?」

「普通に受け身をしたから大丈夫だったよ」

「さも当たり前のように言ってるのが少し怖いわ」

そう俺は生きていた、受け身をしたことで重症にすらならなかった。逆に助けるために強く突き飛ばしたことにより彼女は頭部を地面にぶつけてしまったのだ。そうして俺と彼女は近くの病院に運ばれた。

その後は、彼女の親が良い病室を手配し、2人専用の病室へ、そして明日には本当に異常がないかの確認のために複数の検査を明日することになり。病院で1泊することになった。

そんな経緯があり、今に至るという訳だ。

彼女は許してくれているが、俺は凄く罪悪感を感じている。他に助け方があったのではないか、もっと弱く突き飛ばしていれば、そう考えると俺の選んだ選択肢は間違えだったのではないかと思うようになってしまっていた。そんな俺の状態を察したのか彼女が案を出してくれた。

「そうね、どうしてもと言うなら、付き合ってくれないかしら?」彼女は俺に付き添いを頼みたいらしい。なんだそんなことかと思い「君の気が済むまでとことん付き合うよ」と答えると彼女は凄く喜んでくれた。だが俺には、なぜ付き添うだけなのにそこまで喜ぶのか、わからなかった。

それもそのはず、この時の俺はとても大きな勘違いをしていた。彼女が言う【付き合う】とは彼氏・彼女の関係であり、付き添いの方ではなかったのだから…

最終的にどうなったかは彼女視点で作る時に織り込む予定だったので、こっちの視点はあくまでも、今後が不安で終わらせています。

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