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人食いの国

彼らは、酩酊していた

突如もたらされた”それ”

彼らは、”それ”に虜になったのだ


彼らは、”それ”を神と呼んだ

そこから、数か月

彼らの王は”それ”を殺し、食べた

自らこそ神だとするために

そして

彼らの王は、それから、おぞましい血の営みをする事になった

王は、魔法とも呼べるような力を使えるようになり

その血を絶やさず、薄めさせないように

そう思うのも、無理はないのだろう


それから王は、月に惑わされた

つまり、豹変したのである


王は圧政を敷き、国民はむごい生活を強いられるようになった

それは数十年続き、そしてある日、それがピタリと止んだ

国民が、彼らが王を殺したのである


いつしか”それ”の存在など全く忘れられてしまった


彼らは、とうに忘れた”それ”の力を欲しがり

彼らは、王族を食べ始めた


男や女、子供の区別もなく

しかし、王の子供たちは生きていた

いや

彼らによって生かされていた


そして、その国は醜く歪み

おぞましい化け物たちの巣窟となった


それからしばらく経ち

人々は、彼らを食べにやってくる

どこからでも、その情報が洩れる隙間はあったのだ


そして

また一人、人を食いにやってくる

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