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図書館2と配達?

ご閲覧ありがとうございます。


今回も、20分ほどお付き合いいただけると幸いです。


イルナとやるにもっていこうとは思ったのですが、ちょっとどうしようもなかったです。主人公の所為にします・・・。

どうでもいいでしょうけど。私は胸は貧乳派です。


▽は時間が経過する時に使用します。会話を重視するので多用すると思います。



 「で、なんで、裸なんですか?」

 「え?終わったんでしょ?するんでしょ?」


 俺は、時間を作ると言っただけで、するとは言ってない。

 しかも、ここ図書館だよ?二人っきりだけど、貴重な書物にいろいろ飛んで本に付着したら大変だろう。

 このポンコツさんは、何も考えてないのか。


 「ねぇ~え~」


 またしても、この薄い胸をすりつけてくる。今度は直にだ。

 仕草がビッチだ。ポンコツビッチに解明するか。


 「あの、俺は時間を作るとは言いましたけど、するとは言ってないですよ?」

 「するつもりだったくせに~」


 その旨を伝えるが聞き入れない。人差し指で俺の胸板を突いてくる。


 誰か、助けてっ・・・。


 俺の切実な願いを、聞き入れてくれる者は誰もいない。


 仕方ない。この手でいこう。


 「ポン・・・あ~えっと・・・イ・・・ル・・・イルナ様」

 「うん・・・準備できてる・・・」


 またも、名前を忘れていることを、ごまかしながら名前を呼ぶ。

 そんなこと気にも留めずにポンコツビッチさんが、目を(つむ)って両手を伸ばし、俺の首の後ろに巻き付けようとするのを、おでこに掌で押し返しながら、明言する。


 「ンム~チュ~~」

 「イルナ様。俺、胸の大きい人が好きなんです。なので、イルナ様とはしたくないです」


 目を見開くポンコツビッチさん。女性に対して酷すぎるかもしれないが、引いてくれないなら言うしかない。


 「・・・やっぱり」


 真剣な顔になって、ポンコツビッチさんが言う。


 「姉さん()()はダメよ。私の大切な姉さんなんだもん」


 そうか、これが理由で俺に必要に迫ったのか・・・。


 「・・・そういう事だったんで「だから、私も一緒に(めと)って~」」


 言葉を遮りながら、さらに抱き着いて、顔を俺の服に(うず)める。


 んんんん?アルミナさんは自分のもの、だから、渡したくない。だから、自分が篭絡(ろうらく)する~。みたいな流れじゃないのか?


 「なんで、そうなるんですか!?」

 「そうすれば、3人でずっと一緒に居られるでしょ?」


 今一つ、理解のできないので聞いてみる。

 すると、埋めていた顔を上げて、目を見つめ真剣に言葉が紡がれた。


 「2人が結婚したら、ここを2人で出ていくんでしょ?そしたら、私は姉さんと(はな)(ばな)れになる。やっと手に入れた、この生活が・・・だから・・・おねがい・・・」


 服を掴んでいた手に力が籠もり、目じりに涙を浮かべていた。本当に、真剣であることが伝わってくる。


 だが、勘違いしている。

 俺はアルミナさんと結婚の約束はしていない。

 

 「俺は・・・」


 いや、待てよ?このまま、結婚の約束をしていないと言ったら、どうなるだろう?

 昨日、記憶にないとはいえ、イルナ様(領主)と寝ている。

 俺の額に汗がにじむ。


 「ダメ・・・かしら・・・」

 「い、いや!そうではなく!」

 「・・・ッ!なら!」


 やばい。さすがに、こんな状況の、こんな顔見せられて結婚の約束をしていない。とは、言い出しにくい。だが、言わなければ、もっと大変な事になるかもしれない。


 「すいません・・・そ「やっぱり・・・「え」ダメなのね・・・「だから」うわあああああああん」」


 俺の言葉を遮って、大泣きを始めるポンコツさん。


 話を、聞いてください・・・。


 あと、服を着て・・・。



 ▽



 自分の上着を脱いで着せて、泣き止むのを待っていた。


 「ぐすっぐすっ。なんで、何処にもいかな()のよ・・・。ぐすっ・・・()ったなら、ぐすっ・・・そんなとこ()にいるのは、ぐすっ・・・ひどいんじゃない()しら。ぐすっ」


 鼻声になりながら、精一杯声を出すポンコツさん。


 「落ち着いてくれましたか?」

 「ぐすっぐすっ・・・うん・・・」


 ちゃんと言わなかった俺も悪い。なので、しっかりと言おう。


 「イルナ様。俺、アルミナさんと結婚の約束していません」

 「・・・え?」

 「寝たのは、まぁ事実ですけど・・・」

 「でも、姉さんが・・・」


 ん?アルミナさんが?


 「姉さんが『婚約した』って、で『あたしはついていく』って」

 「まったく身に覚えがないですが?」


 本当に身に覚えがない・・・。

 まさか、1回目の酔っていた時に、そんなことが・・・!?


 頭を悩ませていると、図書館の扉が開けられる音がした。

 そちらに目をやると、アルミナさんだった。

 まさか、アルミナさんがいろいろ仕組んで・・・?さすがに、被害妄想が過ぎるか・・・? 


 「ああ・・・なんて格好をしてるんですか。イルナ様」

 「アルミナさん」

 「ね―・・・兵長」


 事の首謀者の可能性があるので、少し緊張が走る。


 「兵長、言ったわよね。コウサカと『婚約した』って」

 「?いえ?・・・あー・・・『婚約した()()()()()』とは、言いましたね・・・」

 「じゃぁ『あたしはついていく』って言ったわよね?」

 「い、いえ、『あたしはついて行く()()()()()()』ですね、イルナ様を置いてはいけません」


 何が原因か分からないけど、記憶違いがすごいぞ?

 俺もポンコツさんも一緒になって、首を横に傾ける。


 「はー・・・たぶん、これの所為ですね」


 ため息をついてアルミナさんが持ち上げたのは、透明な水の入ったよくある魔法瓶。


 「昨日、執務の時に、この中の()()を飲みすぎて酔っていたのでしょう。書類、すべて見直した方がいいですね」

 「確かに、昨日の水は、すごく美味しかったわ・・・!だから、ガブガブ飲んだ覚えがある」

 「あたしも、飲んだので・・・話を大げさにしたかもしれません」

 「いろいろと、聞いた覚えがあるけど、あの言葉以外、記憶にない・・・!?」

 「思えば、あの時にはおかしかったですね」


 二人が、俺の帰った後の執務室での事を話しているようだ。


 つまり、昨日、アルミナさんの家に押しかけてきたときには、酔っぱらっていたと・・・?


 「今日起きて、やっぱり変だな~。って思って調べたら。メイドが水と間違えて、入れたらしくてね」

 「よかったです。・・・(いろいろと)

 「コウサカ?何か言ったかい?」

 「いえ!なんでも」


 アルミナさんを疑った自分が、恥ずかしい。しかし、どうしよう。

 ポンコツさんが、顔を伏せてぷるぷる震えている。

 怒るべきか、恥ずかしがるべきか、泣くべきか。いや、全部だろうな。


 「・・・」

 「「イルナ様?」」

 「・・・(なんでよ)

 「「はい?」」

 「なんで結婚しないのよ!」


 出てくる言葉がそれか・・・。



 ▽



 あれから、泣き喚き、収集のつかなくなったドポンコツさんをアルミナさんに任せ、俺はアルミナさんの家に帰って、椅子に座って一息ついていた。


 「ああ・・・旅の買い物しなきゃな・・・疲れすぎて、そんな気力出ないけど・・・」


 立ち上がろうとすると、玄関のドアからノックの音が聞こえてきた。


 ―コンコン


 誰だろう、アルミナさんならノックしないで入るだろう。


 ―コンコン

 「イルナ様より、お~届け物で~す」


 宅配?なのかな?この世界の宅配がどうなってるのかはわからないが、荷物が届いたようだ。


 「はいはーい」

 「こ~れはこれは、男性種の方が、ここにご滞在という事は、本当だったのですね」


 玄関のドアを開けると、手もみをしてながら、女性が立っていた。

 殆ど人と変わらないが、背中あたりから羽の生やした、おそらく亜人が、被っていた帽子を取って胸にあて、挨拶をくれた。


 「無駄に有名だなぁ・・・あはは・・・」

 「アプローチは禁止されていますが、どうか、お手を握るだけでも・・・」


 そういって帽子を被り直し、両手をこちらに差し出してくる。

 まぁ、手を握るくらいならいいか。


 「おお!これが男性種!実に素晴らしい・・・!ニヤリ」


 俺の右手を両手で包み、左手で撫でながら、不敵に笑う。


 ―ワケヘザウサホロホホラキョスヲウガイワザサネノテンハヂン


 ん?何の言葉だろう?翻訳魔法完全版で100Lvなのに訳せないのか?


 「ドレイン!」


 ド、ドレイン!?よくある魔法としては魔力を吸ったり、体力を吸ったりとか!?さっきのは詠唱か!


 起きる事態に、身構える。


 「「・・・」」

 「あれ?」

 「あれ?」


 あれ?じゃないよ?なんで、そっちも驚いてるのさ。


 よくわからないけど、逃げようとしてるので、握っていた手を、強く握り締めて逃げないようにする。右手しか掴んでないけど、筋力ステータスのおかげか、鳥人は振りほどけないようだ。


 「いたたたたた。じょ、冗談ですよ~痛いので離してくださいあああああいたたたたた」

 「いや、放すわけには、いかないでしょ。俺に危害を加えようとしたんですよね?」

 「も、もってない魔法が発動するわけないじゃないですかああああいたいいいい」


 さて、どうしたものか。このまま城に引っ張っていけばいいかな?途中に衛兵が居たら、引き渡してもいいけど・・・羽あるんだよなぁ。飛ぶよね。たぶん。


 「とにかく、一緒に来てもらいましょうか」


 俺は手を握ったまま、鳥人を引きずる。


 「本当に冗談だったんですよ。いたいいい・・・」

 「じゃぁステータス魔法で、あなたのステータスを見ますけどいいですか?」

 「どうぞどうぞ!あと!もう少し手を緩めて、痛いです・・・」


 ステータス魔法を発動させてみる。



 名 前 カル・ラテールア

 年 齢 秘匿

 レベル 60

 体 力 162/2082

 魔力保有量 0/1830

 筋 力 354

 精神力 473

 魔神の恩恵 吸血能力上昇


 ・魔 法・

 Lv50吸収魔法

 Lv33火魔法

 Lv43水魔法

 Lv5幻聴魔法


 ・スキル・

 悪魔付

 月光回復

 致死緊急魔法発動(set幻聴魔法)



 なんだこのステータス。それに、スキルに悪魔付とある。


 「本当に詠唱なく使えるのだな」



ご閲覧ありがとうございました。


旅立って、ケモ少女に会ったら、1章終わりにしようと思います。

ちなみに朝の深呼吸と、旅立ちの支度準備を忘れていたりはしません。

カットしたくて、どうすればいいか工夫?したらそうなりました・・・。

一応イルナの心情2も投稿したいと思います。


次回の投稿は1週間後に。

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