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番外ー俺オタ学園

番外篇になります。

割と本編が行き詰まり投稿が遅れてすみません。

「卓生! たーくーおー!」

「ん...ん!?」

卓生は何故か異世界ではなく、元の世界にある自分の部屋にいた。そして、彼は起きるなり驚いた。

「サ、サーニャ...? 何故ここに?」

「何言ってるんだよお前。それより早く行かないと、学校遅刻しちゃうぞー」

何故か異世界の住人であるはずのサーニャが制服を着て、卓生を起こしていた。

「悪いが俺は行きたくない。中学校なんてくだらん」

「馬鹿! お前今日も行かないつもりか!? お前が休むせいで私は毎回お前の家にプリントを届けに行ってるんだぞ!」

サーニャは強引に卓生を布団から引き剥がした。

「は、はぁ? なんでお前が俺に届ける?」

「なんでって琴太の奴が隣に住んでるってことでに押し付けやがったんだよ...」

「あ、ああ...」

「とにかく行くぞ! 今日こそは無理矢理でも連れて行ってやる」

状況が飲み込めない卓生はサーニャ流されるままに着替え準備をし、家を出た。

「ゔぉえ...俺...もう走れねぇ...」

家を出て10分。卓生は早くもへばっていた。

「体力なさすぎか! しょうがねぇ...私に捕まれ!」

サーニャは卓生の手を握り、そのままダッシュで走った。

「は、早い! サーニャすごいね!」

「ふんす! 陸上部エース舐めんなよ!」

(えぇ...この世界のサーニャって陸上部に入ってるんだ...)

卓生はサーニャの所属している部活に意外性を感じていた。

「はぁ...はぁ...」

「はぁ...はぁ...」

そしてようやく2人は学校に着き、教室の扉を開けた。

「もー。サーニャさん遅いですよ...あれ、桐井君が登校している...?」

「私が無理矢理連れてきたんですよ先生...こいつ中々登校しないから...」

「ん...ん!?」

卓生は顔を上げ、先生の顔を見るなり驚いた。

「ラ、ラファ!? どうしてここに!?」

なんと、ラファが卓生の通う中学校の先生を務めていたのだ。

「どうしてって...前からずっといましたよ。それと、私のことはラファ先生と呼びなさい」

「は、はぁ...」

今の状況に納得のいってない卓生は着席した。

「一体何が起こってるんだ...なんでサーニャがお隣さん? なんでラファが先生...?」

卓生は頭を抱えていた。

「さて、今日は転校生が来ます」

「転校生だって!」

「すげぇ!」

「楽しみだな!」

転校生が来ることを知った生徒たちは盛り上がっていた。

「それでは、どうぞ!」

ラファ先生に言われ、転校生が入ってきた。

「あーっ!」

卓生は転校生を見るなり、更に驚いた。

「キョウじゃねぇか! なんでお前がここに!? てか、なんで女の制服着てんだよ!」

「えぇ...なんで僕の名前を知ってるんですか...?」

キョウは勢いがよすぎる卓生に驚くしかなかった。

「えっと...キョウです。女子用の制服を着ていますが男です...なんか、男子用の制服がなかったから在庫が確保できるまでしばらくこれで我慢してとのことで...」

キョウは恐る恐る自己紹介をした。

「へー。あいつ男なのか。でも、顔が可愛いから似合ってんじゃん。なぁ卓生!」

「ウ、ウンソダネー」

卓生はサーニャに対し、適当に返事をした。

「一体どうなってるんだこれは...俺は異世界で無双してたはずなのにー!」

卓生は1人嘆いていた。

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