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第3章ー4「アマゾンのモンスター」

「で、このアマゾンはどうやって抜けだせばいいんだ?」

「見かけは凄く複雑だけど、意外と簡単だよ。ここを真っ直ぐ通れば出口に着く」

「でも、周りは草とか木ばっかりだぜ」

 卓生はため息をついた。

「大丈夫。ここは私に任せろ」

 サーニャは炎の魔法指輪をはめた。そして

「はぁっ!」

 サーニャは辺りを燃やしつくした。

「なにやってんだよお前! それじゃあ火事になっちまうだろうが」

「大丈夫だ!」

 サーニャは水の魔法指輪に付け替えた。

「でりゃっ!」

 サーニャは周りにある炎を残らずに消し去った。これにより、森林や草木は殆どなくなり、楽な道になっていた。

「サーニャちゃんすごい…」

 ラファは関心したが

「サーニャ、確かに凄いかも知れないがお前技名言うの省いただろ…」

卓生はツッコミを入れた。

「しょうがねぇだろ! 早く先へ進みたいからな」

 こうして一行は先へ進もうとした。しかし

「な、なんだ!? 地震か!?」

「いや…違う!」

 卓生達の目の前に物凄く巨大な化け物が現れた。その見た目はツチノコを大きくしたようなものだった。

「一体この化け物はなんなんだよ…」

「とにかく、やってやるぜ! お前ら、それぞれの得意スキルをあいつにぶつけるんだ。それと賢者さん、あんたは何ができる?」

「私は魔法スキルができる。とはいえ、私達の組はそんなに高いスキルではないが」

 賢者は少し俯いていた。しかし

「大丈夫だ。例えスキルが大したことなくても、少しでも多く体力を削ることができたらそれでいい」

 卓生は賢者の肩を叩いた。

「じゃあ、行くぜ」

 卓生はスピリット・スパーダを抜き出した。そして

「魂フォーム、解放!」

 卓生の髪に再び紫のメッシュが入った。そして、目は先ほどと違い、両方が紫色に変化した。

「あのモンスターは草木を纏っている…ということは…」

 サーニャは炎のリングと風のリングを指にはめた。

「行くぞ。タクオ!」

「ああ」

化け物が襲いかかってきた。それに対し

「ヴァルキュリア・ソードスラッシュ!」

「バーニング・サイクロン!」

卓生は剣を振るい、サーニャは合体魔法を発動した。

「ぐるぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「モンスター、以外と苦しんでいるぞ...」

「ああ。だが、まだ倒せてはないみたいだな...」

その時

「ぐるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

モンスターがビームを吐き出してきた

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「はぁっ!」

ラファは自分を含む全員にバリアを使い、それを防いだ。

「ラファ!」

「私のバリアはそんなに強くないけど、2回までは防げるよ...」

「2回か...あのモンスターを倒すことは不可能ですが、動きを止めることならできるかも知れない...」

「賢者さん。何か考えがあるのか?」

「ああ。こうするんだ!」

賢者はモンスターに向かって手をかざした。そして

「ストップ・ボール!」

賢者の手から弾が飛び出し、それがモンスターに当たった。

「これで一時期だが動きは止まった。だが、数秒でまた動き出す可能性がある」

「ならば、こうする!」

キョウは鎖を錬成した。そして、その鎖は自動的にモンスターに結びついた。

「よし。こいつの本気を出すか」

卓生はスピリット・スパーダに力を込めた。

「こいつをくらえ! モンスター!」

卓生は剣を振るい

「ヴァルキュリア・ソードスラッシュ・エンド!」

卓生の剣から衝撃波のようなものが出てきた。それはモンスターに当たり、爆散した。

「ふー。終わった終わった」

「じゃあ、行くか」

卓生たちは先へ進もうとした。しかし、その時

「な!? ぐっ...」

「サーニャ!?」

サーニャがツタに縛り付けられた。そして、周りのツタがどんどん一人でに動き出した。

「今度はなんなんだよ...」

先ほどのモンスターとは別のモンスターが現れた。そのモンスターは木のような外見と手足がツタになっていた。そして、サーニャはそのモンスターのツタに縛られたことで、囚われの身となってしまった。

「あのモンスター、一体何...?」

「一体ここには何匹モンスターがいるんですか?」

「ここをよく知っている私にも分からない...どうやら、大賢者は多数のモンスターを手懐けていて、侵入者を襲うように躾けたのかも知れない...」

「そんな...」

賢者は大賢者の恐ろしさを語った。その横で卓生は

「俺の大事な仲間...友達...親友...」

虚ろな目でブツブツ呟いていた。そして、剣を取り出し

「あ...あ...ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

卓生が剣を振るい、そこから衝撃波が出てきた。その衝撃波はモンスターにぶち当たり、モンスターは消えるようにして消滅した。

「はぁ...はぁ...」

「タクオ! 何やってるの!? サーニャちゃんが...」

「心配するな...あの衝撃波はモンスターしか攻撃できないようになってる...らしい...」

卓生はそのまま倒れ込んだ。

「タ、タクオ!」

モンスターの消滅によって、ツタから解放されたサーニャはそのまま卓生の元へ駆けつけた。

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