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第2章ー8「イキリオタク最強伝説」

「せいっ!」

 卓生は剣を思いっきり振るった。

「がああああああああああああ!」

 ソウルはその衝撃で吹っ飛んだ。

「き、貴様…」

「お前はやはりこの剣がないと大したことないようだな」

「ぐっ…あああああああああああああああ!」

 ソウルは卓生に殴りかかろうとしたが、卓生はそれを何事もなくかわした。

「くそっ…当たらない…」

「どうしたんだ? さっきより冷静さがなくなっているよ」

「くそっ!」

 ソウルは卓生から逃げるように離れた。その後

「ちょっと来るんだ」

「な、なんだよ!」

 ソウルはサーニャの腕を無理矢理掴んだ。そして

「キリイ=タクオ! スピリット・スパーダを返せ! こいつがどうなってもいいのか!」

 ソウルはサーニャを人質に取った。

「お前、剣持ってねぇじゃん。そんなんで人質とか。なに言っちゃってんの?」

 しかし、卓生は冷静だった。なにより、ソウルの手元から剣がなくなった以上、サーニャを刺すものがないのである。

「ふっ、そいつはどうかな…? あくまでこの肉体はトラッシュという男のもの。そしてこの男はかなりのチンピラだったと聞いた…」

 ソウルはそう言いながら、ポケットに手を突っ込んだ。そして、彼はそこからナイフを取り出した。

「さぁ、今度こそ言う! こいつがどうなってもいいのか!?」

 ソウルは狂気の表情でサーニャの首にナイフを突き付けた。しかしその直後

「お前…がっかりだよ…」

 スピリット・スパーダが紫色に光り出し、その直後の卓生の一振りにより、ナイフが遠くへ飛んで行った。そして、ソウルがナイフに気を取られている隙に卓生はサーニャを取り戻した。

「タクオ…」

「サーニャ、大丈夫か?」

「ああ、なんとか…」

 卓生はサーニャの心配をした後、悔しさで悶えているソウルの方を向いた。

「く、くそ…」

「お前にはがっかりだぜソウル。お前、最初に俺と戦っていた時はいかにもラスボスって感じの雰囲気がでていた。だが、今のお前はなんだ? ただの小物じゃないか…」

「な、なに!?」

「例えるなら、アニメやラノベで魔王だった感じのやつが急にその部下に、いや。そこらへんに転がっている雑魚な敵Aになった感じだな」

「き、貴様ああああああああああああ!」

 激昴したソウルが卓生に殴りかかろうとした。しかし、卓生はこれをかわした。

「お前程度の拳が仮に俺に命中したところで、俺には効かねぇよ。本家を見せてやる」

 卓生は拳を握り、ソウルを思いっきり殴りつけた。

「があっ…」

「ふっ…」

 ソウルは卓生に殴られたことで吹っ飛び、そのまま地面に投げ捨てられるように叩きつけられた。

「人の魂を取り込み続けたお前がこの有様か…結局、お前が強くなれたのはお前が取り込んだ奴らのお陰ってことか。感謝ぐらい、してやれよな」

「く、くそおおおおおおおお!」

 ソウルは再び卓生に殴りかかろうとした。しかし、卓生はこれをかわした…わけではなく

「はぁっ!」

「なっ…」

 卓生はスピリット・スパーダでソウルの腹を刺した。

「ぐっ…」

「皮肉だな。今まで魂を取り込み続けたお前が、自分の剣に魂を取り込まれるとはな…」

「キリイ…タクオ…」

「安心しろ。俺はお前の力を有効的に使ってやるからさ」

「き、きさ…」

 ソウルは消え入るようにして倒れ込んだ。

「サーニャ…」

「…!?」

 サーニャは卓生の姿を見て、驚いた。なんと、彼の姿が変化しているのだ。髪にはソウルと同じ紫のメッシュがかかり、左目が紫色に変わっていた。そして、ソウルが乗っとっていたトラッシュの肉体が元の姿に戻っていた。

「タクオ…どうしたんだ? その姿…」

「その姿? 俺、なにかおかしいか?」

「おかしいですよ。タクオさん…髪があの男と同じになっていますよ…」

「それに、目の色が左右違うよ…」

 キョウとラファも卓生の見た目の異変に気づいていた。

「ほら。これ見ろ」

「マ、マジかよ…なんだこの姿…」

 卓生はサーニャが見せた鏡を見て、自分の姿が変わっていることにようやく気づいた。しかし

「かっこいいじゃん…」

 卓生は自分の新しい姿にうっとりとしていた。そして、3人がずっこけた。

「は、はは…」

「あっ、それよりサーニャ! お前に頼みがあるんだ」

「なんだよ?」

「あのトラッシュという男の肉体にヒーリングをぶち込んでほしい」

「あ、ああ…」

「俺はあいつが嫌いだ。というか、シャイセが嫌いだ。あいつが身体を乗っ取られたのも、スピリット・スパーダを盗んだ自業自得だ。でも、ソウルに身体を乗っ取られて好き放題にされたのは、。気の毒だと俺は思う。だから、頼めるか?」

 卓生は両手を合わせ、頭を下げてサーニャに頼み込んだ。

「私もあいつらが嫌いだ」

「…」

「でも、お前がそう言うならいいよ」

「サーニャ…」

「さて、ヒーリングを与えるか」

 サーニャは白い魔法指輪を指につけた。

「白のリングよ! 我に力を!」

「やっぱり、あの能力がサーニャに一番合っているよな…」

 卓生はサーニャの様子を見ながら、そう思っていた。

▼史上最強の戦士は100000000ポイント獲得した

▼史上最強の戦士は100000000000G獲得した。

▼史上最強の戦士はシャイセの装備を獲得した。

▼タクオはスピリット・スパーダを獲得した。

本編とは関係ないですが、あのゾット帝国の作者さんが復活したそうですね!(ゾッ帝は削除されましたが)Syamuさんの活躍に期待です!

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