クラスで・・・。(4)
「雪兄と違ってって・・・。何気に、今ゆうくんのことけなさなかった・・・?」
雪兄こと雪は、彩花の一つ上のお兄ちゃん。私は、呼びづらいからゆうくんって呼んでるんだけどね。
「えぇ~?そんなことないよぉ~。」
彩花が少しにこやかに言う。
「彩花って、たまに毒舌だよね・・・。」
「そんなことないわい」
いや、そんなことあるよ・・・。
と、私が心の中でツッコむと、
「そんなことより!」
と、彩花が言う。
「まずは、先輩を振り向かせるところからだね!!咲良、頑張ろ!」
えいえいおー!と、彩花が張り切る。
「うーん・・・。でも、私なんかが告白しても、迷惑なんじゃないかな・・・。」
だって、私、何も取り柄ないし・・・。
とか、色々とマイナス思考になっていると、
「こら、そんなこと言わないの。」
と、彩花がムッとした顔で言った。
「まあ、もしかしたら、咲良の中で考えてることを考えてる人もいるかもしれないけど。」
「うーん、やっぱりそうですよn」
「でも!!」
彩花が、私の言葉を遮った。そして、
「でも、もしそう思っている人なら、咲良と仲良くしようなんて思わないんじゃない?
少なくとも私は仲良くしようなんて思わない。しかも、咲良の笑顔で癒されてる、咲良の存在自体に癒されてる人もいるの。・・・だから、自分なんかがって思わないで?ね?」
まあ、そもそも私の可愛い可愛い咲良に告白されて断る奴なんかいないと思うけどね。
とつけたして言った。