学校で・・・。
頼智と共に学校へ来て、それぞれのクラスへ行くために分かれようとしたとき、頼智に、
「ねえ、咲良。」
と声をかけられた。
「はい?どうしました?」
「敬語」
「あ、ごめん・・・!」
ついつい・・・、慣れないなぁ。
そう思っていると、頼智が笑い、
「ま、しょうがないか!」
と言って、
「部活、入ってる?」
と話を続けた。
「いえ。今日、紹介される、はず・・・。」
私がそういうと、頼智は少しほっとした顔になり、
「もしよかったらなんだけど、美術部入らない?」
と言った。
「もし、入りたければね?」と後付けをして。
「一応、考えとくね。」
と言うと、
「うん!」
と嬉しそうな顔で頷き、
「あ、俺、クラスこっちだから!じゃあな!」
と言った。
「うん!またね!」
と言って、私も歩き出そうと方向転換すると、
「あ!咲良!」
と頼智が引き留めた。
「ん?どうしたの?」
「今日も、一日頑張ろうな!」
と、とっても嬉しそうな顔で言い、自分のクラスへと走っていった。
へ、なに、あの笑顔・・・。可愛すぎでしょ・・・。
毎日、あの笑顔見れたら最高・・・。
いや、私の心臓がもたないかもしれない。
なんてことを考えながら私も自分のクラスへと歩き出した。