仕置をご所望?
「ー私の言いたい事・・・・わかっていただけまして?」
膝を付き、頭を垂れるお二人。
ジャパニーズ正座スタイルにて、目下指導中ですわ。兵隊蜂の件。トッコウウオの件。その他諸々。やらかし事案を問いただし、危険性を切々と説いて、二人の主張を論破し、口答えには容赦なく雷(物理)を落とす。
何故か、傍にいるレオニダスが犬耳(幻覚)をペタリと下ろし、尻尾(幻影)をキューンと丸めていましたけれど。あら?何か恐ろしいものでも見ましたの?騎士見習いがそんな事でどうしますの。
「自己主張をする事は、大切ですわ。しかし、周りを見る事、協力する事もとても大切なのです。一人の身勝手な行動から、チームが全滅する事だってありますのよ?慢心を捨てなさい。自惚れ過ぎですわ。私達は、ウィッツなのです。未熟者の集まりですのよ」
ーそう。このレクリエーションで感じた事。
私達は未熟者ですわ。一人一人の能力では、ミッションもクリアできなかったでしょう。しかし、お互いが助け合い、協力し合えば、多くを成し遂げられますわ。
「オルラカ・コンバイン。ナルキッスス・バルボコディウム」
「「はひ!」」
ーパシーン!ビクビクっ!
「貴方達は、ひよっこよ!いいえ、ひよっこどころか殻の内側でピーピー喚く、口先ぴよこですわ!大した実力もない癖に、驕るのもいい加減になさい!このすっとこどっこい!!」
ーピシーン!ビクビクっっ!
「いいこと?今後また、同じような事をやらかした場合・・・・クラスの副班長として・・・・・・このヴィクトリア・アクヤックが・・・・・・」
「その思い上がった鼻っ柱を、スコーンと減し曲げ、磨り潰し、粉々に砕いて差し上げましてよ!!!」
「「ひいっっ!!」」
「「「気を付けます!ヴィクトリア様!!!」」」
ほほほと満面の笑みで微笑めば、姿勢をただし誓を立てる三人。
ん?三人?
レオニダス・・何故貴方まで半泣きで私に許しを乞うの?
私、貴方には仕置きしてませんわよ?
「流石、ヴィーちゃん。男前過ぎる・・・・惚れるわー」
「いやいや、ご令嬢だよネ?ヴィクっち。侯爵家ご令嬢だったよネ?うん。オレの令嬢像が音を立てて崩壊していくんだけど?ガラガラガラガラそのドリルで崩されてくんだけド!これ、どーしてくれんの?ねぇ?幻想が幻滅で、腹筋が崩壊なんだけド!!」
ケタケタと楽しげに笑うルーファさん。手を胸の位置で組みうっとりとした表情を浮かべるフィロス。
貴方達も何ですの。その反応。・・・・・・私、何もおかしな事してませんわ。・・・・してません・・・・わよね?なに、この惡の幹部的な立ち位置。私、ただの美麗で華麗な深窓の令嬢ですわよ?
「ヴィクトリア嬢には、逆らっちゃダメだ逆らっちゃダメだ逆らっちゃダメだ逆らっちゃダメだ逆らっちゃダメだ逆らっちゃダメだ逆らっちゃダメだ・・・・」
「・・・・くっ。この俺が女の言いなりだと!?体が勝手に反応しやがる!畜生!逆らえそうにねー!」
「俺、お嬢には絶対反抗しない。お嬢には噛み付かない。絶対に」
・・・・ちょこっと仕置きするだけのつもりが、下僕が三人できてしまいましたわ。
・・・・ちょっと・・・・やりすぎちゃったかしら?・・・・てへ。
やり過ぎです。




