もてもてですわね。
今年の新入生は、総勢64名。
本日は、クラス毎に魔力測定を行う日ですわ。
入学前に属性などは、調べられているのですけれど、きちんとした魔力は、学園にある測定器でないとわからないみたいですの。面倒ですわね。属性だけでよくなくて?その属性も、大雑把なものしかわからないのでしょう?ハンスなんて、風なのか土なのかよくわかりませんわ。ハイブリッドってやつかしら?私より上位変換のようで、なんだか悔しいですわね。モブの癖に生意気な!
砂の地面。真ん中にはステージ。周りは段になった観客席。まるで中世の闘技場のような演習場・・・・そこに新入生64名が集められていますわ。
「ワクワクすっなー!すっげー楽しみ!」
「レオニダス。少し落ち着け。風が暴走してるぞ・・・・」
目を輝かせ尻尾を揺らす(幻影)レオニダスを、ハンスが落ち着かせようとしていますわ。本当に・・・・レオニダスったら、ちょっとした事で風をおこすのですもの。気を付けないとまた被害を被ってしまいますわ。スカートひらりとか、懲り懲りでしてよ。
ええ。私・・・・何度かレオニダスにスカートを捲られていますの。興奮してはしゃぐお馬鹿の近くにいるせいで、何度も何度もスカートが!?いい加減、風を巻き起こすのはおやめになって!何故いつもいつも、私のスカートが舞い上がるのです!狙ったように私ばかり!一緒にいたフィロスのスカートは、何故捲り上がらないのにぃ!そう、まるで重りがついてるかの如くフィロスのスカートは、ヒラリとはためかないのですわ!貴女のスカートは、鉄壁の守備ですのね!
制服スケスケ。スカートひらひら。・・・・・・おかしい・・・・・・おかしいわ。私、これじゃ俗に言うラッキースケベ要員ではありませんの!?ーっというか此処は乙女ゲームの世界よね!?こんなの、悪役令嬢が負う役目ではありませんわよ!?
・・・・・・色々おかしすぎですわ。やはり、ハンスが主人公の少女攻略恋愛遊戯だったりするのかしら?思い当たる事がありすぎでしてよ!?
これまでハンスと接触したのは、私にフィロスにルビアナ。それにMrsシャーウッド・・・・ってだめよ!Mrsシャーウッドは、人妻よ!
私が一人、真剣に悩んでいるというのに・・・・この二人は子犬と親犬のように戯れ合っていますわ。お気楽ですわね。
「レオニダス。暴走しすぎるなよ。毎回、俺がフォローしてやれるわけじゃないんだぞ?」
コツンとレオニダスの頭を小突くハンス。
「えー。俺とハンスの仲だろー?ケチ臭い事いうなよー。寮も同室にしてもらったんだしさー」
ハンスに屈託のない笑顔を向けるレオニダス。それを、ヤレヤレといった顔で受け止め「仕方ない奴だな」っとため息を零すハンス。
そんな二人を、先程から何やらお嬢様方がチラチラと視線を投げかけ、見つめ合う姿を見ては、きゃあ!っと頬を染めていらっしゃるわ。
まぁ!もしかして、あの方達もハンスにトキメキを!?
ええっ!確かにハンスは素敵ですわ!攻略対象程ではありませんが、イケメンですもの!
茶色の癖っ毛に優しい瞳。柔らかく安らぎを覚える声に、爽やかでいてどこか甘酸っぱい香り・・・・・・。くうう!いつかハンスの魅力に、皆が気付くと思っていたけれど・・・・目の当たりにすると、面白くありませんわね。
ーハンス!貴方やっぱり人誑しですわね!無自覚節操無し!
「って、貴方達。同室ですの?」
知らなかったわ。入寮した際、ハンスは一人部屋じゃなかったかしら?
「あー。俺、ラパーチェットでやらかしちゃってさ!」
「え?やらかしたって何をですの?」
閲覧ありがとうございます。
もてもてハンス




