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転生悪役令嬢の前途多難な没落計画   作者: 一花八華
第二章
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横暴ですわ!

「ちゃんと確認して署名しないと・・・・・・君・・・・・・今頃僕の婚約者だよ?」


震える私の耳元で、悪魔が艶めかしく囁きますわ。


やめて!グレイ様(貴方)のその囁きは、ゾワゾワきますのよ!


「あーでも。失敗したなー」


自身の顎に手をあて、グレイ様が顔を顰めますわ。失敗した?何を?


「入部届けじゃなく、婚約書類(そっち)にしとけばよかったな・・・・」


ちょっと!真剣な顔で何を仰ってますの!?


「私・・・・・・悪魔と生涯契約を結ぶ気は、なくってよ!!」


恐ろしい事を真顔で仰らないで頂戴!

貴方だけは、ありませんわ!

貴方と婚約なんて、有り得なくってよ!

天と地がひっくり返っても有り得ませんわ!!


「そう?僕なら君の望みを何でも叶えてあげれるよ?試しに契約してみない?」


微笑を称え甘く囁くその姿!

悪魔にしか見えませんわーーーー!!


「代償にナニを要求されるか、わかったもんじゃありませんわ!丁重にお断りさせていただきますわ!!」


「また振られた。残念」


くすくすと愉しそうに笑っていう台詞ではありませんわよ。

貴方・・・・本当に性格が歪んでますわね!


「グレイ!貴様!ヴィクトリアと婚約を結ぶのは俺様だと!」

「結びませんわよ」

「いや、だからお前を屈服させるのは俺様で・・・・・・」

「無理ですわ」

「ぐぬぬっ。クソっっ!しかしいつか必ず!」


どさくさに紛れて、何を仰っているのかしら。

本当に執拗いですわね。私なんかに執着なさらず、もっと広い目で周りを見るべきですわよ?未来の王が、そんな事でどうしますの?オズワルド皇子。


「因みに、BМRという部活です。此処にいる者がメンバーですよ。お嬢様」


ハンスが教えてくれましたわ。


「BMR?」


なんですの?それ。

何処かで聞いた事があるような?


「ブレイヴァル・ミスティック・ラパーチェット。それぞれの頭文字だ!「勇敢」「探求」「博愛」の精神を元に、自由にやりたいことをやるクラブだ!いい名だろう!」


首を捻る私に、オズワルド皇子はドヤ顔で話し

てきましたわ。


「それって、寮の名前と信念では・・・・」


学園にある三つの寮の名前じゃありませんの・・・・


「仕方ないよ。オズは名前決め苦手な癖に、自分が決める!って譲らなかったんだから」


やれやれといった感じでグレイ様が仰りましたわ。名前を決めたのがオズワルド皇子ですのね。ーという事は、オズワルド皇子が設立者ですの?


「去年は、僕ら二人だったんだよね。創るだけ創って、オズは満足しちゃうし・・・・」

「いや、そもそもお前が入部希望者を試験#悉(ことごと)く振るい落とすからだろう!?たった二人で何をするっていうんだ!!」


「だって、面倒くさいじゃない。王族との繋がり目当てや、恋愛目的での入部希望者だなんて。碌な活動ができると思わないし」


「なら、私達にも試験を・・・・」


そして、私は退部致しますわ。

オズワルド皇子(俺様)グレイ様(ドS腹黒)おまけにレオニダス(お馬鹿ワンコ)・・・・・・まともな活動ができると思わなくってよ。


何より、がっつり攻略対象と関わってしまうじゃありませんの!


「俺様が入れたい奴に、何故試験をする必要がある?」


あーもう!この俺様気質!

どうにかなりませんの!?


「この面子の何が不満なんだ?嫌な奴がいるわけでもないだろ?」


レオニダスの言葉に、思わずオズワルド皇子とグレイ様を見てしまいますわ。


「なんだ?ヴィクトリア。俺様に見惚れているのか?」

「ふふふ。君って本当にわかりやすいね」


ええ。私、裏表のない素直なところが美徳ですの。





閲覧ありがとうございます。



悪魔と契約だなんて・・・・洒落になりません。

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