07 転校編 7
SFの欠陥と超能力者もよろしくお願いします。
「これは! 大! 大!! 大スクープですよぉッ!!」
テンションがMAXまで上がり、声を上げながらメモに高速で何かを書くミナ。
まさかの出来事に言葉を失う愛佳。
そしてミナが大声を上げた事で、少ないがクラス中の視線を集める。
赤髪の女性が祐樹と和馬を見ると、席を立ち何処かへ行ってしまう。
「あ、水瀬さん!」
出ていく赤髪の女性を愛佳が名で叫ぶが、既に遅く赤髪の女性は教室から出ていく。
はぁ……と一つため息をついて、愛佳は祐樹達に近づく。
「えぇーっと、宮野君と浅間君は知り合いなの?」
「ああ、5年前にちょっと俺が山に行ったせいで変な別れ方したけどね」
「突然居なくなったからな。かなり驚いたぞ」
「すまん」
「あの、私は宮野君の事を和馬君か宮野君。どっちで呼べば良いの? 今まで通りなら宮野君にするけど……」
「好きにしろ」
「じゃあ、和馬さん……で」
恐る恐る愛佳は和馬と呼ぶ。すると、
「凄いね浅間君。僕は逸櫛法真って言うんだ。よろしくね」
少し根暗っぽい男子生徒、法真が祐樹に挨拶をする。
「法真、よく挨拶出来たね。あ、私は隣にいる法真と幼馴染の紅本江梨香。よろしくね」
サイドテールでハキハキと挨拶をする女子生徒、江梨香。
「ああ、よろしく」
いつの間にか祐樹の周りには今いるクラス全員がいた。
そんな光景を見た和馬はフッ……と笑って何処かへ行こうとする。
「和馬、何処に行くんだ?」
「これだけ多いとうっせぇーんだよ」
「……フフ。そうか、今度案内してくれるか?」
和馬は祐樹の表情を見て口角を上げてから、
「今度な」
和馬は教室を出て何処かへ消えた。
「さて、校内を見回ろうかな。だれか案内してくれる?」
「はいはい! 私! 私案内します!」
「ミナ……、じゃあミナが暴走しないように私も行きます」
「助かる。逸櫛と紅本はどうする?」
「う、うん。僕はゴメン。いけないかなぁ……」
「もう、法真ったら……ごめんね浅間君。私もいけないかな」
法真は何処か自信が無さそうな感じで答え、江梨香はやれやれ、と言った感じで申し訳なく祐樹に言う。
「いや、大丈夫。なら、今度お昼一緒にでも」
「――!! う、うん! それなら是非!」
「そうね。それで良いかな?」
「ああ、それで良いなら全然だよ」
何故か法真の食いつきが良く、江梨香も法真に合わせるように答えた。
その光景を見た祐樹とミナ、愛佳はフフフと少し笑う。
「んじゃ、案内してもらうよ。また後で」
そう言って祐樹達は教室を出て校内の案内をしてもらう。
つづく
飛んでます……! 飛んでますよ! まさやさんッ!!
神蔵「飛んでますねぇ(ホッコリ
なーにしてんのー?(みさき お前は学校で寝てるじゃろぅーがッ!ってツッコミです。ましろのあのギロッとした目は良い再現ですね、最高です。
さて、ここまで次はまた、明日で!
ありがとうございました