26話 転校編 26
忙しくて何とか予約更新間に合いました。
よろしくお願いします。
「本気か……?」
「この霊力の塊に手を突っ込んでくれればどうにかなる」
「……馬鹿馬鹿しい」
猪野武田は祐樹の言葉を信じられず、顔を逸らして顔を合わせないようにする。
「馬鹿馬鹿しいのは良くわかる。けど、本当にやり直したいなら、今ここでやっておくべきだ。前の精霊に未練が無いなら新しいのを呼べばいい。どうする?」
祐樹は猪野武田の反応を伺いながら霊力の塊を維持する。
「……少なからず、俺はお前を倒そうとしたんだぞ? 何故助ける?」
「何だ、そんな事を気にしていたのか」
「何だと?」
「クラスメイトだからに決まってるでしょ。まぁ、そうじゃなくても俺が関わったなら助けたい。そう思っただけ」
「フフフ……ハッハッハッハ!」
祐樹の発言に驚きと隠せなかった猪野武田だが何故か笑いが込み上げて止まらなかった。
「良くわかった。ダメ元でもやるわ」
「うん。てか、早くしろよ、これ保つの辛いんだぜ?」
「すまんな」
そういうと猪野武田は霊力の塊に片手を突っ込む。
「今まで一緒にいた精霊を念じてくれ」
「……」
猪野武田は祐樹に言われた通り念じる。
念じた猪野武田、その波長を読み取った祐樹とウンディーネはその精霊を探し当てる。
探し当てた祐樹とウンディーネは猪野武田と再契約をさせた。
だが、何か違和感を感じた祐樹とウンディーネ。
しかし、契約は上手く行き猪野武田の腕にはゴツイ手甲が装着してあった。
「あ、ああ……! すまんッ! 本当にすまなかったッ!!」
猪野武田は涙を流しながら自分の精霊を抱きしめる様に腕を抱く。
その様子を見ていた祐樹とウンディーネだが、
『違和感を感じました?』
「あぁ……何だろうな」
『……多分ですけど、今回のは――』
「……なるほど。そういう事もあるのか」
『極まれにですけど』
「ありがと、ウンディーネ」
『いえいえ。では、私は引っ込んでますね』
祐樹は先程感じた違和感の謎が解明されると、ウンディーネは祐樹の中に入る。
嬉しそうにしている猪野武田を見る祐樹。
「猪野武田、今回堕ちた原因が分かった」
「……だからそれは、俺の嫉妬、憎しみが――」
「そうじゃないんだ」
祐樹の一言に驚きを隠せず、黙る猪野武田。
「どういう事だ?」
「今回の事はその精霊事態が招いた事なんだ」
「いや、だから意味が分からねぇ」
「その精霊は一段階上の力を手に入れようとしていたんだ。まぁ、進化しようとしたら霊力が不安定になり、そこに猪野武田の感情が流れて暴走」
祐樹のまさかの発言に驚きを隠せない猪野武田。
「多分契約を切ったのは暴走で切ったんじゃなく、その精霊が猪野武田。お前に迷惑を掛けたから、と言う事で自ら契約を切ったって事だ」
「な、何でそんな事が分かる……?」
「俺は寄生型だから。これで納得する?」
「……信じられないな。それは……」
「そうだろうけど。なら、試しにその精霊に霊力を注いでみると良いよ。そしたら答えは出るハズ」
猪野武田は祐樹を疑いながらも言われた通り、霊力を流すと、
「――!? ま、まさか……」
霊力を流すと手甲が光を放ち形が変わる。
ゴツイ手甲からスリムになり、肘まで長い手甲に変わった。
「それがそのアルカナアーティファクトの本当の姿だと思う」
「……そうか……」
何かを納得する様に言う猪野武田。
「今、こいつに言われた。ゴメン。とな」
「そか」
「あと、ありがとう。とも、俺からも改めて言おう。ありがとう、本当に助かった」
お礼を言われた祐樹は微笑みながら、
「おう」
そして医務室を出る祐樹であった。
つづく
前回のお詫び、イェーガーズはむしろエスデスの所で、良い所。
悪いのは大臣の息子のシュラの部隊、ワイルドハントでしたね……。
修正しておきます、そして申し訳ございませんでした。
何故か、ド忘れしていまいました。
ありがとうございました




