14 転校編 14
物理の教師「あのねッこれがねッグググゥーっとなるから引力と摩擦のねッ」
神蔵(何で、擬音語が多いのだろう? 物理の教師は)
と思ったこの頃の神蔵なんです。
階段を駆け下りて、外で待つ猪野武田の所へ向かう祐樹。
「分かってるよ。俺と彼は違うって、ん? 心配してくれるのか? ありがと、でも大丈夫」
祐樹は誰かと会話をする様に独り言を言うのであった。
そして一階に着いた祐樹は外に出て猪野武田と対面する。
外に出ると既に観戦に着ていた生徒、窓からも観戦する生徒が大半であった。
「逃げずに来たことだけは褒める。どうせ、クラスの奴らから聞いたんだろ? 俺の事を」
既に祐樹は聞いていたので、何とも思わず、
「まぁね、即倒された。って聞いたよ」
「減らず口もそこまでだ……!」
猪野武田は戦闘態勢に入ると拳に光が集まる。
「アルカナアーティファクト!」
すると、猪野武田の拳にゴツイ手甲が装着されていた。
それを見た祐樹は関心していた。
「おぉ、拳のアルカナか」
「テメェもアルカナアーティファクトでも出したらどうだ?」
「んー出さなくてもいいかなぁ……と」
「は?」
まさかの発言に猪野武田と周りは騒然とする。
「ふざけてんのか?」
「いや? 本気だ」
「テメェもかよ……!」
猪野武田は呟く様に言って、祐樹は戦闘態勢を構える。
『バトルスタート!』
何処からともなく聞こえる合図と同時に猪野武田が祐樹に突っ込む。
高速で祐樹に突っ込む猪野武田を見た生徒達は終わったと思った。
「退いてください――!! 祐樹ッ!!」
観戦している生徒の間を抜けてアリスが叫ぶ。
「沈めクソが」
猪野武田が呟くと祐樹に向かって拳を振り下ろす。
降りおろされると土煙が起きて、祐樹の姿が見えなくなる。
その光景を見ていたアリスはギリッと歯を噛み締めて猪野武田に近付こうとした。
だが、
「力任せに拳を振っても当たる奴は当たるけど、当たらない相手には一生当てる事は出来ないぞ?」
「なッ!?」
土煙からスレスレで避けている祐樹が表れ、猪野武田に言う。
「グッ……! うおおおおお!!」
猪野武田は直ぐに祐樹に向かって拳を振る。だが、祐樹は最小限の動きで全てを躱す。
少しづつ後退しながら避ける祐樹に猛攻をし続ける猪野武田。
周りは唖然としながらその戦いに魅入いる。
「このぉおおおおお!!」
腕を引いて大振りで祐樹に拳を振るが、祐樹はタイミングを読んで拳を踏み台にして月面宙返りをして猪野武田の背後を取る。
背後を取られた猪野武田は裏拳で祐樹を捉えようとするが、
「いな――!」
猪野武田の攻撃が当たらずにいた。
既に祐樹は態勢を低くしながら猪野武田の近づく。
裏拳を外し、態勢を崩している猪野武田に祐樹は近付いてから掌底を猪野武田の体に打ち込む。
腹部を抑えながら数歩後ろに下がる猪野武田にその場で構える祐樹。
「ざけんな……! 殺す、テメェは……ッ!!」
祐樹を睨みながら言う猪野武田、その目は殺意に満ちていた。
「――!! 不味いな……!」
祐樹は少し焦りながら言う。
「アイツ堕ちる……!!」
つづく
ここで出てくる友人は仲のいい友人で、もう一人友人の話で。
友人Ⅱ「ガンダムしようぜ。俺レギルス(強機)使うね」神蔵「え、俺何使えば良いの?」友人「ギスⅡ使えば?」神蔵「伝説使うわ」友人Ⅱ「キョウキダスナヨー」神蔵「いや、それお前だから」
ガンダムマキシブーストのお話でした。
ブクマ、評価、感想待っています。
ありがとうございました。