10 転校編 10
アリス可愛い、そんなキャラです。凛々しい生徒会長、しかし主人公の前では乙女。
このギャップたまらんですなぁ~
アリスは涙を拭い、落ち着いてから祐樹達のいる教室内にある椅子に座る。
「で、突然過ぎて驚きを隠せないの」
「あーうん、ごめん」
「10年間……いや、居なかった時期を抜けば5年間何処にいたの?」
「群馬の山の学校でね、はっきり言えば爺さんの所」
「なるほど……、確かにそれは分からないのも当たり前か」
はぁ……と一つ深いため息を付いてから、アリスは祐樹を見る。
「祐樹のお祖父さんは謎が多すぎる。だって身内でさえも3年位居場所が分からなかった。と聞いたけど?」
「ま、まぁ、山の奥に家があったからなぁ……。学校行くのに最短で2時間。普通で行ったら何時間掛かるんだろうなぁ……」
もはや、学校へ行くのに最短ルート以外通った事が無い祐樹は悩む。
水汲み、修練場行き方は分かる。それ以外は行くまでの寄り道は良くやっていたのでそれくらいしか分からない。
「まぁでも、これから一緒だし良いかな」
「助かる。で、ここどこ?」
「ん? ここは文化部とかが使う部屋の一つを私が使ってる、んー秘密基地みたいな所」
「子供かよ……」
「忙しいの、私は弱いところは見せられないの。だからここで、一休みしてから頑張るの。ここは癒しの空間でもあるから」
ここの学園の生徒会長の辛さが分からない祐樹はアリスに近づく。
「これからは頼っても良いんだよ? それに俺もここ使いたい」
祐樹の一言で顔を真っ赤にして目を外らすアリス。
「う、うん、分かった……ある程度は頼るね。後、鍵渡しておくから、いつでも来て……?」
アリスから鍵を受け取り、頭を撫でる祐樹。
「ありがと。さて、そろそろ教室に戻らんとな」
「そうだね……、そういえば祐樹は何処のクラスなの?」
「ん? 寧々クラスだけど」
「……通りで愛佳とミナがいるわけね。はぁ……」
額に手を当ててからため息を着くアリス。
何の事を言っているのかと思い、少し考えると直ぐに分かる。
「底辺と問題児クラスか」
「そう、底辺ってのは成績、霊力、戦闘が低いのよ。一部はずば抜けてるけど、素行に問題有りって事なの……」
「なるほどな。癖のあるクラスに入った訳か俺は」
なるほどなるほど、と言いながら祐樹は今いる自分のクラスの事を知った。
「で、どうするの?」
「ん? 何が?」
「別クラスに移動するなら、私が学園長に言うけど?」
「いや、いいや」
フフフと祐樹は笑ってアリスの申し出を断る。
「どうして?」
「今のクラスの方が楽しいから」
笑いながら言う祐樹であった。
つづく
後から合流のまさや。そして、佐藤院さん!! あ、間違えた。佐藤さん!!
完全に佐藤さんでしたね、あれは! 原作は佐藤院さんなんで、別キャラですかね(すっとぼけ
さて、蒼かな(略称です)オススメです。そして、また明日!
ありがとうございました。