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11話

 二人に留守を任せると、鳴は雫と部屋の外に出た。昨日藍貝と行った場所に行った。

 着くなり雫はすぐにとてとて、と駆け始めた。そしてしばらく離れたかと思えば、足を止めて辺りを注意深く見回し始めた。昨日と全く変わらない。

 鳴は近くのベンチに座った。ガラス張りの窓からは、真っ暗な夜空に星が見え始めていた。

 さすがに誰も通らない。それでも一応、周りに注意を払いながら鳴は雫の様子を見た。視線の先の雫の様子に、全く変わりはない。たまに、鳴の方を見てくるが、それ以外は一心不乱にきょろきょろと辺りを見回している。

(もしかして何か探しているのかな?)

 それなら二人で探す方がいい。鳴は立ち上がると少女の元へと近づいた。

「何か探しているのかい? 手伝おうか?」

 雫は一瞬目を輝かせたが、すぐにふい、とそっぽを向いた。そしてさらに鳴からさらに距離を置くように遠くに行ってしまった。

(やっぱり駄目だなぁ)

 そんな気持ちは露知らず。少女は何も知らずに、続きを始めた。


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