とある金色の獣はロリコンだけど大丈夫?!
とある異世界のむかし、むかしに、人の言葉を話す金色に輝く珍しい獣がいました。
世界に数頭しか存在していませんでした。
その身体は金でできていてトラのような、オオカミのような姿をしていました。
世界中の、つわものたちが金色の獣を血眼になって探していました。
なぜなら、金色の獣は、善人も、悪人も関係なく自分を負かした強い相手や、気に入った相手を、主人と認めてその人間の言うことに従いました、とある金色の獣はすぐ殺され、ただの金としてあつかわれました、はたまたとある金色の獣は、定期的に主人に金の毛をむしり取られて、死んでからは、ただの金としてあつかわれました。
とある地域の、とある集落に、一頭の金色の獣が姿を現しました。
集落の人々は、とても驚きました。
「金が歩いてるよ~」
「生きている間にお目にかかれるとは・・・・」
「人の言葉が分かるんだよね?」
「誰が主人になるんだろうな~?」
「そりゃ、金色の獣が認めた強いやつだろ!」
「俺も、もう少し若くて強かったら戦いに挑むんだけどな~」
誰が、そう呼び始めたのか金色の獣はロリコンと呼ばれていました。
噂では、金色の獣がロリコンと名乗ったとか、名乗らなかったとか・・・・。
「・・・・何て意味なんだろう?ロリコンって?」
「・・・・意味なんかないだろう?」
「そうだな。」
「ハハハハッ」
などなど・・・・。
人々は金色の獣の話題で持ち切りでした。
そんな、金色の獣を純粋に愛してやまない、とある女の子がいました。
女の子はその姿を一目見た時から、好きすぎて金色の獣のことが、頭から離れませんでした。
金色に輝く毛並みを、くしでといだり、なでなでしたくてたまりませんでした。
女の子は家族に金色の獣の主人になりたいと話しをすると・・・・。
「ちっぽけな、お前なんかが見向きもされないよ。」
と、父親に笑われました。
「金色の獣のロリコンだって、わ、わたしに、な、なでられたいかもしれないじゃない・・・・ヒクッヒクッ・・・・」
と、女の子は泣きながら言いました。
「そんなこと、あるわけないでしょ!いい加減にしなさい!!」
と、母親にも怒られました。
「ヒクッヒクッ・・・・ご、ごめんなさい。」
女の子は泣きながら謝りました。
しばらくして、この地域に金色の獣を血眼になって探している、つわものたちが集まってきました。
そのなかには、すでに何頭もの金色の獣に主人と認められている歴戦の勇士と呼ばれている女と、勇ましい男もいました。
「うらやましいな~」
女の子は、金色の獣ロリコンの主人になれるつわものたちを喉から手が出るほど、うらやましく思いました。
女の子は、誰が金色の獣ロリコンの主人になるのか、気になってしかたありませんでした。
そんなある日、女の子が遠目から金色の獣ロリコンを見ると疲れ果てたように、不貞腐れたように眠っているのが見えました。
女の子は一心不乱に金色の獣ロリコンのもとに、走り寄りました。
金色の獣ロリコンは女の子が近づいたのにも気づかずに眠っていました。
女の子は、嬉しさのあまり手が震えながら金色の獣ロリコンをなでなでしました。
ぱちっと、きゅうに目を開いた金色の獣ロリコンと女の子の目があいました。
金色の獣ロリコンは寝ぼけているのか、また目を閉じながら言いました。
「・・・・ずっと、女の子に・・・・君になでられていたいな~・・・・」
嬉しさのあまり、大きな声で思いのたけを金色の獣ロリコンに伝えました。
「わ、私も!ずっといっしょにいて!!ずっと君を!!!なでていたいよー!!!!」
と、うれし泣きをしながら、思い切り金色の獣ロリコンを抱きしめました。
「え、ほ、ほんとに?・・・・女の子が抱きしめてくれたの?・・・・ゆ、ゆめじゃない?」
と、金色の獣ロリコンはきょとんと、しながら言いました。
「・・・・うんうんうん」
と、女の子はうなずくばかりでした。
「う!うれしいよ~!!幸せだよ~!!!」
と、金色の獣ロリコンは言いました。
「わ!私も!!幸せ~!!!」
と、言いながら女の子は強く抱きしめました。
女の子と、金色の獣ロリコンはお互い、かみしめるように抱きあいました。
それからの、女の子と金色の獣ロリコンは・・・・。
時に、女の子が他の獣に目移りすると、金色の獣ロリコンは嫉妬して不機嫌になりました。
時に、金色の獣ロリコンが他の女の子に目移りすると、女の子は嫉妬して不機嫌になりました。
女の子と金色の獣ロリコンは主従関係というより、仲のいい恋人や、仲睦まじい夫婦のように過ごしました。
・・・・時は流れ。
この集落には、女の子と金色の獣が仲良く抱き合う、金の像が建てられていました。
「・・・・この金の像、よくもまあ、盗まれないな~」
「そりゃあ、まあ・・・・こんなに仲良く抱き合ってたら誰も、壊したり、引き離したりできないだろうさ~・・・・」
ロリコンと呼ばれてた金色の獣の金で作られた、女の子と金色の獣の仲良く抱き合う金の像は永遠に仲良く、今日も抱き合っています。
おわり。




