pixiv
期間指定の仕様が劣悪と思ったものの、URLに気づくとどこよりも楽だった。
■1.作品投稿量
■2.人気ジャンル
■3.男性向けジャンル
■1.作品投稿量
小説を含むpixivの投稿量は、IDの総量という形での把握は容易だが、現存の作品総数の確認はできない。
他の小説投稿サイトと異なり、短編と連載の差異を考慮しない、部分数的な推移が読み取れる。
1-1.新作投稿量
2010年代半ば頃に一時的に停滞しつつも、2017年度から再度増加に転じ、コロナ禍の2020年度に跳ね上がった。
2018年に小説チームを結成、サイト構造の大幅な改善をはかったことも大きかったのだろう。
ただ2022年度の縮小は若干のものに見えるが、pixivの特性として「外国語」投稿のボリュームが極めて大きいという点があり、日本語の投稿量に限って言うなら2020年度あたりをピークに減少シフトかと思われる。
1-2.イラスト
ついでで作ったので一応。
まず当初2011~2012年度に1つのピークを形成したのだが、その後は右肩下がりに推移。
おそらくはイラストを最初に投稿する場所がTwitterへとシフトし、後でまとめて投稿することはあれ、利用が一時的に後退したのかと思われる。
だがその後は2018年度から再浮上が始まり、海外のユーザーを大量に呼び込むことに成功したのだろう。
2022年度さらに伸びたこと関しては、AI生成絵の影響だろうか。
■2.人気ジャンル
現在はPC版のみのようだが、「人気のタグ」で小説を分離してくれたおかげで、かなり分かりやすくなった。
2-1.腐向け
pixivの小説投稿量推移とほぼ比例するように、全期間を通じて絶対的なジャンルが腐向けだ。
ただまぁ内容は知らない。
2-2.夢小説
上もそうではあるのだが、これは「タグ・タイトル・キャプション」の「夢」検索結果であり、「霊夢」14500件超など関係ないものもそれなりに巻き込んでいる。
ただ作品単位の表記揺れが激しい関係上、「夢小説」よりかは実態を表せるという認識だ。
2015年度に、2018年度に、2020年度に、……時期の解釈は分かれるだろうものの、とにかく近年的特徴として急激に増えている。
詳細は別で扱うが、男性向けジャンルでも唐突に「夢小説」「夢女子」などと目にすることが増えたと感じるなら、こうした背景によるものと考えるべきだろう。
■3.男性向けジャンル
まず公式の認識としてpixivisionの2020年総括では、
「今まで男性ユーザーが強い小説ジャンルとなると、『俺ガイル』くらいしか存在しませんでした」
2021年総括では、
「男性部門は、ウマ娘が大ブレイク!」
といったものに限られる。
ユーザー規模として見るなら、基本はあくまで女性向けジャンルの場、と言ってしまっていいだろう。
ただ量的なことを言うと「八幡」はさておき、「東方」「艦これ」「アイマス」「バンドリ」「ラブライブ」など、かなりの数にのぼる。
ハーメルンは基本的に長編向けのサイトであり、原作単位で見ればそうした短編投稿の集団は点在するのだろう。
また「艦これ」「アイマス」「ラブライブ」などは、2chSS系で特に多かった原作であり、そこから流れたという集団は多いと思われる。
またこれは特にR-18方面の方で顕著と思われるが、「同人」あるいはfanbox等の「支援サイト」など、金銭が絡む活動に関してはあちらで活動するものと言ってしまっていいだろう。
SimilarwebやらGoogleトレンドやら、小説部門だけ切り分けるのは不可能なので、どうにも読み解けない。