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小説家になろうの二次創作

「にじファン」という語は、小説家になろうの二次創作「検索サイト」のみを指すものであり、こうした表現を用いている。



■2000年~2003年頃

■2004年~2007年頃

■2008年~2011年頃

■2012年

■2000年~2003年頃

 この時期まだ「小説家になろう」は存在しないが、その管理者の足跡に関してはある程度辿ることも可能。

 端的に言えば「コナン小説リング」管理人caviar氏は、個人サイト時代のなろう管理人ume氏であり、現ヒナプロジェクト代表取締役梅崎氏であると推測される。(※1)


 この時期コナン及びエヴァの二次創作系サイトを運営しており、2003年09月から小説家になろうの作成に着手したのだろう。(※2)





■2004年~2007年頃

 梅崎氏大学進学、2004年04月02日に小説家になろうをオープン。

 ただサイトは出来たものの当初投稿は無く、コナン小説リングの投稿をなろうに紐付けたことで04月11日以降、最低限作品が投稿されているサイトという体裁を確保したものかと思われる。

挿絵(By みてみん)

 ただ2004年時点こそコナン二次が圧倒的だったものの、次第に一次創作が増加を見せていき、この期間を通じて二次創作比率は減少していった。





■2008年~2011年頃

 2008年に起きた変化としては、ケータイ向け検索サイトとして「NOS」をオープンしたということ。(※3)

 この開設時の発言では「埋もれがちな二次創作」という文言が見られ、当時の状況が窺える。


 ここからは原作別の作品数をある程度把握可能。

挿絵(By みてみん)

 このうち「高橋しん作品」に関しては、コナン小説リングと同様協賛サイトという形で投稿が行われていたことが確認できる。

 全体的にコメントしようもないラインナップなのだが、コナン二次を核とした、女性向け的サイト傾向はあったのだろう。

 ただ2009年09月30日リニューアル直後の原作では、すでになのは・ゼロ魔と増加が見られ、2008年以降の界隈再編の中である程度流れ込んできていたと思われる。

挿絵(By みてみん)


 リニューアルの影響は大きいものだったようで、このタイミングで二次創作投稿がかなりの伸びを示したことが確認できる。

挿絵(By みてみん)

 期間をさらに細かく区切って見ていくと、特に2010年前半期が最も高い比率である30%超を示していた。

 web小説の中心がArcadiaから小説家になろうへと移り変わっていく時期であり、新しく出来たより便利な場所へと、人口移動が発生したということなのだろう。

挿絵(By みてみん)

 2010年08月に実施された、検索サイト「にじファン」開設と二次創作の分離措置は、この急激な増加を受けてのものだったと思われる。


 人気原作として、2011年04月の総合評価上位作品はかなり広い範囲で参照可能だ。

挿絵(By みてみん)

 上位100作で区切って見ていくが、その中で極端に多いのがネギまとゼロ魔であり、この2原作のみで過半数を占めていた。

 これに関してはまず2010年後半から2011年初頭にかけて、それらの原作二次創作集団が移動。

挿絵(By みてみん)

 その後2011年秋頃まで来て、なのは系の二次創作集団が移動、というようにかなりのタイムラグを持ちながら進行したことが読み取れる。(※4)

 それ以外では量的に安定していたのが「恋姫」、また2011年にアニメが放送された「IS」「Fate/」が主要な原作だったと言えようか。


 ただこうしたArcadiaから小説家になろうへの移動というのは、「読者多数」の動きを考えた場合の話だ。

 小説家になろうというサイトは投稿上のハードルが遥かに低く、量的な投稿数、新しい人の二次創作参加ということに関しては、大きく進んだものと思われる。

挿絵(By みてみん)

 たとえば「ポケモン」「バカテス」「禁書」など、これらは総合ランキングという視点では数が少ないものの、単純な投稿量に関してはこの時期かなり多かったことが確認可能。

 またArcadia及びハーメルンでは見られないこととして、歴史的経緯が異なる「コナン」はさておき、「銀魂」「BLEACH」「ヘタリア」「リボーン」など、女性向け的色合いの強い作品の投稿量が多かったということも付記しておこう。





■2012年

 2012年03月15日、にじファン/NOSから「極めて重要なお知らせ」が発表された。

 ネギまやコナン等、計1万作品が非公開化され04月09日に削除。

 その後07月04日、「サービス終了のお知らせ」が発表。

 こちらは全二次創作を対象(その後多少許可されたが)として、07月20日に非公開化が告知された。


 閉鎖告知直後の主要原作としてはこちら。

挿絵(By みてみん)

 こうした中で男性向け二次創作群は、その後「ハーメルン」へと中心を移して展開していくこととなる。

挿絵(By みてみん)

(※1)以下2つの自己紹介に基づく。

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

 サイト管理者の名義こそ「caviar」でありつつも、サイトURLには「ume」を用いていた。

 コナン=新一であり、caviar=ume。

 小説家になろうのユーザーID:1にあたる。



(※2)エヴァ系の運営者ということで腑に落ちたのが、リニューアル以前のなろう(NOSに限れば閉鎖時まで残存)で、公的表現として「FF(ファンフィクション)」を用いていた点。

 現在二次創作掲載用のタグ「Fコード」も、こちらに由来しているのだろう。



(※3)名称はハルヒのパロディであり「二次創作を・大いに盛り上げる・小説のサイト」の頭文字。



(※4)あくまで投稿頻度に関するものではあるが。

挿絵(By みてみん)

 初期ハーメルンに関しても、2012年・2013年という時期では「特定二次創作集団の移動」的な傾向が色濃い。





追記

 にじファン作品レビューまとめWiki

https://w.atwiki.jp/nijifan/

 【盗作】小説家になろう【晒すスレ】まとめ@ ウィキ

https://w.atwiki.jp/ripoff/


あと作品名でググれば割とpdfが残っている。

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