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名も無く果てなくスチャラカな200字

蜘蛛と蝶【200字】

 女はようやく手に入れた蝶だった。ならば俺は蜘蛛だなと自嘲した。

 二人は長いキスを交わした。女の腕が俺の首を抱え俺も腰に手を回す。

 こうなることを女も望んでいたはずだ。危ない賭けもそのためだ。

 だが女の目に期待した熱情は無かった!


 離れた女は冷たく俺に言った。

「姉を殺したのはあなただったのね。でも婚約者が何故?」

 スキルで俺の心を読んだ女は護衛の騎士を呼ぶ。


 ああ、独り狂愛に踊る蝶が俺なら女は復讐の蜘蛛だった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 濃密な愛憎劇がギュッと凝縮されていますね。 ストーリーの進行によって蜘蛛と蝶の比喩が逆転する所が、何ともドラマチックです。
[良い点] かっこいい……。この文字数でこれを書くクロモリ 様 がめっちゃ凄い。「俺」視点の比較的静かな作品に思えますが、「!」の効果が大きいなぁと感じました。記号より前部分にあった高揚感が、記号以降…
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