第三話 深夜ラジオ番組「フッチー&みゅーたんの今夜もABU☆Night Burst!」
【登場人物紹介】
・二弐 唄子
「妖しい、僕のまち」より登場。
正体は“二口女”
発禁寸前のえろえろボディとほんわかした性格のお姉さん。
降神町役場特別住民支援課勤務。
後頭部の口と蛇状の長髪を操る。
情報通かつ耳年増で、前後の口を駆使したマシンガントークが得意。
・ミュカレ
「Halloween Corps! -ハロウィンコープス- 」より登場。
正体は“魔女”
狩魔軍団「Halloween Corps」の隊員。
きわどい革製スーツのセクシーお姉さんで、数々の魔術や妖術を使う。
常時桃色思考でえっちなことが好き。
・ペンネーム「謎の書記K」
正体は恐らく「降神高校の苦労人」
・ペンネーム「四度目の正直」
ほぼ、ガンでナイトな主人公。
過去に何かあったのか?
・ペンネーム「東名人間」
正体は、恐らく人工生命体さん
二弐(前後)「「フッチー!」」
ミュカレ「あーんど、ミューたんの!」
二弐&ミュカレ「『今夜もABU☆Night!』」
二弐&ミュカレ「Burst-!!」
ミュカレ「ヤッホー♡という訳で始まりました。夜も寝ない悪い子達のための番組『今夜もABU☆Night Burst!』!パーソナリティーはお馴染み“魅惑のセクシーミストレス”ミューたんこと、私ミュカレと…」
二弐(前)「“受けも攻めも自由自在(クレーム覚悟)”の」
二弐(後)「フッチーこと、二弐唄子がお送りしまーす♡」
ミュカレ「…四回目かよ」
二弐(前)「ミューたん、ミューたん!」
二弐(後)「のっけから速攻でテンションダウンし過ぎ…」
ミュカレ「だぁってぇ~…毎度毎度パターン化してきてないん?」
二弐(前)「それはそうだけど…」
二弐(後)「年に一度の特別な出番だし」
ミュカレ「でも、もうすこしアグレッシブにいってもいいんじゃないかしらん」
二弐(前)「アグレッシブにねぇ…」
二弐(後)「例えば…?」
ミュカレ「そうねん…『今週の山場』ならぬ『今週の濡れ場』をボイスドラマでやるとか」
二弐(前)「はい来た、問題発言」
二弐(後)「よい子はググッちゃダメよ~」
ミュカレ「やらせなしのレポート『突撃!となりの晩のオカズ』とか」
二弐(前)「炎上どころじゃ済まない案件ね」
二弐(後)「絵面を想像すると、引くわー」
ミュカレ「何ていうか、こう、もっと潤いが欲しいのよねん」
二弐(前)「あらら~ミューたんってば…」
二弐(後)「お肌の曲がり角?最近寒くなって乾燥してるもんね」
ミュカレ「顕れ出でよ 暴風の猟団…」
二弐(前)「わーっ!ウソ、ウソだってば!」
二弐(後)「だから、超魔術ブッぱするのは止めてー!」
ミュカレ「もおっ!私、まだピチピチプリプリだもん!」
二弐(前)「ハイハイ、分かってます分かってます」
二弐(後)「それじゃあ、ミューたんが暴発する前に、恒例の『お便りのコーナー』いってみよー!おー!」
ミュカレ「えーと、一枚目は…ペンネーム『謎の書記K』さんより。『うちの生徒会長がどうにもポンコツで困っています。何とかしてください。この前は放送室を占拠し、単独ライブを行おうとしていました(無論阻止しました)』…だってさ」
二弐(前)「なかなかファンキーな生徒会長さんね…」
二弐(後)「個人的には推したい感じがするんだけど」
ミュカレ「そうねん。このご時世、そこまでの気概のある若者は逆に珍しいんじゃないかしらん。温かい目で見守ってあげたらん?」
二弐(前)「まあ、確かにいまの若い子って、大人しくて消極的な子が多いっていうわよね」
二弐(後)「こういう型破りな子が、カンフル剤になって、世の中を活気づかせてくれるのかもよ?」
ミュカレ「そういうわけで、今後も応援してあげてね♡お姉さん達は『謎の書記K』さんを、生暖かい目で見守っててあげるわん♡」
二弐(前)「頑張って♡」
二弐(後)「そうじゃないと、あの連載終わっちゃうから♡」
ミュカレ「さてさて、では次のお便りいくわよん。えーと、ペンネーム『四度目の正直』さんから。ええとなになに…『くいもの、ぷりーず…』だってさ。なにコレ?」
二弐(前)「あー、何ていうか…」
二弐(後)「モロに魔銃騎士さんなんじゃない?」
ジュッ!
二弐(前)「手紙が消滅した!?」
二弐(後)「ミューたん、何したの!?」
ミュカレ「思わず禁呪で原子分解しちゃったん♡体が反応しちゃって、つい♡」
二弐(前)「ミューたん、相変わらず容赦なーい…」
二弐(後)「毎回毎回、懲りずに手紙を出してくるあの人もあの人だけど…」
ミュカレ「ついでに、足の小指をしこたま痛打する呪いをかけておいたわん、さのば○っち♡」
二弐(前)「…ラジオだからって、笑顔で中指おっ立てるのマズくない?」
二弐(後)「やっぱり、過去に何かあったんじゃないの…?」
ミュカレ「さーて、続いていくわよん。ペンネーム『東名人間』さんより。ふんふん『最近、ある部隊に入隊させられたんだけど、そこでイジワルで不愛想なバカ力の姉(自称)がイジメてくるの。何とかならないかしら』だそうでーす」
二弐(前)「わお。珍しく真剣なテーマね」
二弐(後)「イジメ問題となると笑いにはできないよね」
ミュカレ「…ふーむ」
二弐(前)「はっ!?ミューたんが…真顔になってる!?」
二弐(後)「さすがに場をわきまえたってこと?」
ミュカレ「気になるわねん」
二弐(前)「えっ?」
二弐(後)「何が?」
ミュカレ「この内容といい、筆跡といい、私が知っている『ある人物』にそっくりなのよねん」
二弐(前)「『ある人物?』」
二弐(後)「ミューたんが知ってる人ってこと?」
ミュカレ「……………あ(察し)」
二弐(前)「?」
二弐(後)「分かったの?」
ミュカレ「まーねん。ちょっと失礼(電話をかけ始める)」
二弐(前)「ちょっ!?ミューたん、本番中本番中!!」
二弐(後)「いきなりどこに電話かけてんの!?」
ミュカレ「んー、ちょっとねん…あー、もしもしフランちゃん?うん、私。今さー。かくかくしかじかな手紙が来てたんだけどん」
(……!!…………!!)(←受話器の向こうで上がる誰かの絶叫)
ミュカレ「うん。まあ、妹が可愛いのは分かるけど、ほどほどにねー?」
(ビリビリビリ)(←受話器の向こうで上がる落雷音)
ミュカレ「ふぅ。これで万事解決♡」
二弐(前)「…なのかなー?」
二弐(後)「かえって状況が悪化したような気も…(汗)」
ミュカレ「ともあれ『東名人間』さん、いつまでも姉妹仲良くねん♡」
二弐(前)「大丈夫かな…『東名人間』さん」
二弐(後)「彼女、普通の人間じゃないけど、電気ビリビリは苦手っぽい感じだったけど」
ミュカレ「それじゃあ、みんな!今夜はこの辺で!『今夜もー』」
二弐&ミュカレ「「『ABU☆Night Burst-!』」」
※続かない…気がする
※次回は22時に投稿予定です