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プロローグ
日常に飽きたのはいつの頃だっただろうか。
朝起きて、学校へ行き、飯食って、寝る。
そんなつまらない日常があくる日あくる日過ぎて行く。
そのサイクルだった。
アニメ、ライトノベルにハマった。
自分が日常から抜け出せる感覚が得られたから。
異世界転生に憧れていた。生まれ変わりたかったから。
異世界転移に憧れていた。非日常を手にしたかったから。
勇者にでもなりたかった。自分は弱かったから。
だから俺はあの10月3日、俺が死んだ日。
あの時俺は死んだのに心の底からこう思った。
「生きてて良かった」