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2 東京調査部2

大江戸学園高等学校。


ここが家康が通う中高一貫の学校だ。その学校の中でひときわ目立つ部活がある。それが俺が所属することになった『東京調査部』だ。この前、秋葉原で偶然あった結城秀美もこの部の所属だ。その名の通り、東京のあらゆるものを徹底的に調査するもので、結構フリーダムな部である。

だが、生徒会も無視できないこともなっている。ひとつ問題を起こせば即刻廃部だ。


今日も問題なくノコノコと登校した家康だが、「そんなメソメソしてちゃこの先も暗いままだぞ、ぱーっといこうぜ」と後ろから家康の背中を押してきたのは、徳川光だった。


「お前アイドルを目指すって言ったよな。いいのか? 徳川家のことで大変なことになっているのに・・・」


「大丈夫、大丈夫~! 俺的には問題ないから~」


「? どういうこと?」

とそのまま返す言葉もなく、家康を抜き、とっさに校舎へ向かって走っていった。


「あ、あの、家康くん。むりはしないでね」

その声は徳川咲だ。細長いツインテールの髪が印象的だ。

「わかってるよ。なるべく無茶なマネはしないから」

「も〜う、いつも心配しちゃうのよ」


この校舎の3階にそのうわさの部がある。

部室に入ると、たいしてそんなに広くはない部室に数多くの部員が集まっていた。現在確認によれば家康を含め12人程度の部員がいる。


「え!? え、え~と、その、私にコスプレしろっていうことですか?」

背が小さく子供っぽく口説いているのが、細川唯である。胸は少し大きい。


「わ~ちょっとあまりジロジロ見ないでください!」


「唯ちゃんすごくお似合いですよ!」


恥ずかしながらメイド服を着た。このメイド服用意したのは長谷川平香である。平香は、休日では実際に外で着たらかなり目立つ服をなんの問題もなく着ている、いわばロリータ・ファッションを着こなしているのだ。



東京調査部のとなりに、ジャパニーズ・カルチャー・リサーチ・クラブ、通称JCRCがある。この部は主に外国人留学生のために設立した日本のあらゆる文化を学ぶものである。よく東京調査部を遊びに来る部員も少なくはない。


「ヘイ、イエヤス! 今日も遊びに来たデス!」

サリーがいつものハイテンションで東京調査部に飛び込んできた。


「Oh、コスプレデスカ? とても似合いマスネ! cute and prettyデス!」


「だから、ロリータファッションだってばぁ~!」

細川の顔が真っ赤になったと同時に調査部員が笑い溢れていた。



「分かったよ引き受けるよ。こういうSFでファンタジーでオカルトチックな部活、スッゲー俺的に似合ってるとおもってな」

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