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卒業式

2019年3月14日・・・


普段は寒さも和らげ、生暖かくなるこの時期だが、季節外れの寒さ上に小雪がちらちらと降り始めていた。

その日にある学校で卒業式を迎えた。


体育館の中、一人一人が名前を呼び上げ、それに答えるかのように大きな声で返事を体育館中にこだまさせ、卒業証書を手渡していた。その中に一人、ある名前が体育館中に響き渡った。


「とくがわ いえやす」


どこかで聞いた事のあるこの名前。それは単なる偶然なのかそれとも受け狙いで付けたのか。しかし卒業生、在校生、職員は愚か保護者でさえもザワつくことなく、驚かなかった。

その卒業証書の名前には漢字で「徳川 家康」と書かれていた。


気が付かないだろうか。

名前が、日本史史上でかの有名な江戸幕府初代将軍『徳川家康』とほぼ同じ名前なのだ。しかしなぜこのような名前を付けたのかはまたのちに説明しよう。


こうして何事も無く式が進行し、堅苦しい祝辞、来賓紹介、送辞、答辞等を済ませ、最後は仰げば尊し、校歌を合唱、閉式を迎えた。一部の卒業生は退場の際、絶えぎれなく号泣していた。徳川光も男泣きしていたが、家康は泣くことも無く、最後まで堂々としていた。

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