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イケメンの正体
「な、なんで僕の名前を当てたの!?」
「わかるからだよ」
長身のイケメンは鰻の蒲焼の世話をする
ううっ、山椒が欲しい……
「わぁ………じゃなくて!!!」
話をそらされて腹が立った僕は思いきし彼の鳩尾を殴る
「げふぅっ!!!??????」
「なんで僕のこと知ってるのさ!!」
思わず怒鳴ってしまった
これは春兄も驚きだよ
「俺はな、おまえの兄ちゃんだ」
「へっ!?」
でも…春兄のことはわかってないみたい…
まあ、容姿が違うしね
「で、そこの子は?」
「えっと……春兄だよ」
「へっ!?元春!?」
彼は酷く驚いていた
「か、かわいい……」
「えっと……」
「まさか、元春がこんな女の子みたいになってるなんてな……」
彼は春兄を抱きしめ、顔を近づけ……って!!
「なにをしてるのさ!!!
いい加減名前教えてよ!!」
「あー、そうだったな」
彼は春兄の顔にすりつく
「俺の名前は毛利隆元…おまえらの兄ちゃんだ!!!」
「アイェーーーーッ!?」
「元春!隆景!あえて嬉しいぜ!」
僕の知ってるタカ兄と…違う!?