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夏生詩集2

いってらっしゃいおかえりなさい

作者: 夏生

朝、元気に見送って

夕方や夜に

疲れて、ほっとしたような

顔を見てお帰りと出迎える


毎日のくりかえし

当たり前になってしまいました

けれど


見送るときはいつも

もし、これが最後だったらと

胸奥ではざわめいています


ずっと一緒どこでも一緒は

無理だからできないから

笑顔で泣いているのです


いってらっしゃい、と

手はふりません

さよなら、と一線画して

いるので


どうかご無事で、なんて

古めかしい願い事を

心のなかで唱えています


考えすぎの心配性だと

笑われても

かまいません


ただいま、とあなたの声が

聞けたなら

今日一日嫌なことはチャラに

なって

僅かに良かったことを

あなたの耳に届けます


ただいま、と帰ってきてくれた

ささやなお礼として

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