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駐在の武藤さんに話を聞こうとした
4月17日。
僕は朝から駐在の武藤さんに会いに行った。
目的はもちろん宮木奏について聞くためである。
武藤さんは交番で忙しそうにしていた。
他にも村の人間が何人か集まって話し合っている。
立て続けに何人も死んでいるから、その対応に追われているのだろう。
僕が事情を聞こうとしたら「ガキの相手をしてる暇はない」と怒鳴られて追い返されてしまった。
真面目に考えているのにあんまりな態度だ。
腹は立ったけど、向こうの言い分も分からなくはない。
だから言い返さずに村を巡回することにした。
せっかく時間があるので、事件の手がかりになるものを探そうと思ったのだ。
犯人は明らかだけど、証拠があるだけで話が変わってくる。
もし宮木の逮捕に貢献できたらきっと評価される。
村の皆も、僕を見る目が変わるはずだ。
そういう下心もありながら、僕は村を巡る。
武藤さんに話を聞くのは別の日でもいい。
この時の僕はそう考えていた。
まさか三か月後に武藤さんが死ぬなんて思ってなかった。




