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2年A組 宮木奏の疑惑について  作者: 結城 からく


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8/9

駐在の武藤さんに話を聞こうとした

 4月17日。

 僕は朝から駐在の武藤さんに会いに行った。

 目的はもちろん宮木奏について聞くためである。


 武藤さんは交番で忙しそうにしていた。

 他にも村の人間が何人か集まって話し合っている。

 立て続けに何人も死んでいるから、その対応に追われているのだろう。


 僕が事情を聞こうとしたら「ガキの相手をしてる暇はない」と怒鳴られて追い返されてしまった。

 真面目に考えているのにあんまりな態度だ。

 腹は立ったけど、向こうの言い分も分からなくはない。

 だから言い返さずに村を巡回することにした。

 せっかく時間があるので、事件の手がかりになるものを探そうと思ったのだ。

 犯人は明らかだけど、証拠があるだけで話が変わってくる。


 もし宮木の逮捕に貢献できたらきっと評価される。

 村の皆も、僕を見る目が変わるはずだ。

 そういう下心もありながら、僕は村を巡る。


 武藤さんに話を聞くのは別の日でもいい。

 この時の僕はそう考えていた。

 まさか三か月後に武藤さんが死ぬなんて思ってなかった。

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